花に潜むハナグモ
2021・07・13


 ♪ 関東地方は7月に入ってから雨・雨・雨の日が続きましたが、ここに来て太陽が顔を見せ始め、そろそろ梅雨明けが近そうです。
 ♪ 梅雨が明けたら、昆虫観察・昆虫採取のシーズン到来。

 ♪ そこで今回は虫の写真を何枚か。

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 ♪ 虫の写真といいながら、最初はシロヤマブキです。
 ♪ 実はこれまで、シロヤマブキはヤマブキの一種だと思っていたのですが、最近になって、別の種類だということを知りました。そういえば、シロヤマブキの花は4弁でヤマブキは5弁。確かに違います。
 ♪ そんなことを考えながらシロヤマブキの写真を撮り、家に帰ってからパソコンで画像を確認していて、ふと気づきました。「アラッ、花の中にクモがいる!」。


 ♪ これです。
 ♪ 上の写真を拡大すると、薄緑色の小さな小さなクモが、花の中に潜んでいます。


 ♪ 「そういえば・・、これまで花の写真を撮っていて、花の中にクモがいたことが何度もあった・・」と思い出し、いろいろ調べてみた結果、これが「ハナグモ」だと分かりました。自然は奥が深い。知らないことだらけです。
 ♪ ハナグモは体長が数ミリ(メス6〜7ミリ、オス3〜4ミリ)の小さな小さなクモ。全身がほぼ黄緑色。前足(歩脚)を大きく左右に広げながら花に潜み、吸蜜に来る昆虫を捕らえます。

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 ♪ クモの写真をもう1枚。ササグモです。体長1センチほど。春から夏ごろまで姿を見せます。
 ♪ 足に生えているトゲのような長い毛が特徴的です。何のためにこんな毛が生えているのか? 獲物を捕まえるときに役に立つのでしょうか? このユニークな姿そのままで、アニメのキャラクターになれそう。クモの仲間には、面白い姿をしたものがたくさんいます。黄褐色の体は太陽の光を浴びると、金色風に見えたりします。


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 ♪ アメリカオニアザミの吸蜜に来たナミアゲハ。
 ♪ 羽が少々傷んでいますが、この程度の傷みは蝶にとって何のダメージでもありません。鳥などに襲われたり、蜘蛛の巣に引っかかったりして、羽がボロボロになっても、どっこい元気に生き抜きます。

 ♪ ところで、アメリカオニアザミは生態系被害防止外来種に指定されるやっかいな植物です。三貫清水で増え始めているようで、困ったものです。後日また取り上げたいと思います。

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 ♪ 夏といえばカブトムシ。
 ♪ クヌギの樹液にカブトムシが来ていました。右がオス、左がメス。その下にコクワガタもいます。

 ♪ オスには角が2本(長い方の「頭の角」と短い「前胸の角」)ありますが、この個体は短い方の角が欠けています。何かに襲われたようです。

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 ♪ オオシオカラトンボ。
 ♪ シオカラトンボととてもよく似ていますが、オオシオカラトンボはちょっと強面(こわもて)で、がっしりした体つき。


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 ♪ 飛ぶ姿が優雅なハグロトンボ。
 ♪ 雑木林の中や縁など比較的薄暗い所を、ひらひら・ふわふわ飛びます。
 ♪ オスの胴体は光沢のある美しい緑色をしています。写真の個体はメスのようです。


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 ♪ ヒカゲチョウ。
 ♪ こちらも名前の通り、雑木林の中など日陰を好む地味なチョウです。初夏から初秋まで見ることができます。これはクヌギの樹液を吸っているところ。


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 ♪ 最後の写真は三貫清水のヘイケボタル。
 ♪ 毎晩、ホタル観察をしている金子さんの指に止まったところです。


松井修一