6月のいろいろ
2021・06・26


 ♪ 関東地方の天気予報は、この先ずっと雨マーク。いよいよ本格的な梅雨が到来しそうです。

 ♪ 梅雨が似合う花といえば、アジサイやハナショウブなどいろいろあるけれど、雑木林に咲く花の中で、「雨が似合うな〜」と私が思うのはオオハンゲ。
 ♪ サトイモの仲間で、緑一色の地味な植物ですが、大ぶりの葉っぱと、花の中心からビューンと伸びるヒゲが特徴的。雨に濡れて艶やかに光る姿は、ユニークで、とても存在感があります。


 ♪ 花の中心から伸びるヒゲは、正式には「肉穂花序の付属体」といい、長さは15センチから25センチあります。


 ♪ これはセセリチョウの仲間。ユニークな名前を持つダイミョウセセリです。ダイミョウは武士の「大名」。翅(羽)の模様が、黒地(茶色地)に白の紋付羽織袴に似ているので、この名前が付いた、などと言われます。春から夏にかけて姿を見せます。


 ♪ 言わずと知れたゴキブリです。
 ♪ ゴキブリといえば家の中にいるものと思いがちですが、もともとは熱帯雨林の朽ち木や落ち葉の陰に生息する野生昆虫です。その中から、野生を捨てて人間の住環境に適合したのが家ゴキブリ=B野生のゴキブリは自然の中で暮らし、人家には入ってきません。野生を捨てたゴキブリは人家などで暮らします。
 ♪ 写真のゴキブリはモリチャバネゴキブリ。三貫清水の雑木林や草原などにいます。野生種なので、人家に入って棲み(住み)つくことはありません。これと姿がそっくりで、人家にいるのはチャバネゴキブリ。寒さに弱いので、屋外では越冬できません。

 ♪ さて、以下は6月前半の写真です。

 ♪ 雑木林の中で赤い実を付ける木はいろいろあります。これはヒメコウゾ。この木の樹皮から取れる繊維はとても丈夫で、古代はこの繊維を使って紙を作ったといいます。


 ♪ クワの木。赤黒く熟した実は甘くておいしいけれど、その味を知らない人が今はほとんどかもしれません。


 ♪ マユミの花は形がユニークで面白い。


 ♪ こちらはヤマブキの実。
 ♪ 八重のヤマブキは実がなりませんが、普通のヤマブキは実(種)がなります。


松井修一