キセルガイ
2021・06・18

 ♪ 関東地方も14日に梅雨入りしました。ここ10年で一番遅い梅雨入りだそうですね。

 ♪ 梅雨といえば、元気に這(は)い回るのがカタツムリ。
 ♪ 1カ月前(5/18)、三貫清水のヒダリマキマイマイを紹介し、「カタツムリは陸にすむ巻き貝の仲間です」と書きました。

 ♪ しかし、「カタツムリが巻き貝なんて、どうもピンと来ない」という方も多そうですが、これを見ると、巻き貝の仲間であると納得してもらえると思います。
 ♪ カタツムリの仲間のキセルガイです。



 ♪ いかにも巻き貝のような殻を背負って、三貫清水の雑木林の中をゆっくり・ゆっくり歩いていました。

 ♪ キセルガイの「キセル」は、タバコを吸う道具のキセル(煙管)のこと。石川五右衛門がくわえている絵などがよくあります。このキセルに形が似ているということで、キセルガイという名前が付いたそうです。



 ♪ 埼玉県に生息するキセルガイは、@ナミコギセルAキヌハダギセルBヤグラギセルCチチブギセルDオオトノサマギセルEオオタキコギセル----など。いずれも生息範囲が狭く、環境変化への適応力が弱いため、絶滅危惧種に指定されています。

 ♪ このうち、三貫清水で観察できるのはナミコギセル。大きさは、殻の長さ15mmほど。とても小さい種類です。落葉広葉樹林の落ち葉の下や倒木(朽ち木)に付着して暮らしています。
 ♪ 今回撮影したのは下の写真のような場所です。雨の降った日の翌朝など、三貫清水の雑木林を歩いて、道ばたの倒木(朽ち木)などを観察すると、結構見つけることができます。



松井修一