「 ゴロスケホーロー 」
2021・02・06


 ♪ 毎日、愛犬と三貫清水を散歩している金子さんから、夜の散歩中にフクロウらしき鳴き声を聞いた、と報告がありました。

 ♪ 鳴き声が聞こえてきたのは、三貫清水の横を流れる鴨川の対岸方面から。

 ♪ 「ゴロスケホーロー」と聞こえたそうです。



 ♪ フクロウの鳴き声は独特なので、ほかの鳥と間違えることはなさそうですが、ふと考えてみると、私もこれまで三貫清水でフクロウの鳴き声を聞いたことがあるか?ないか?、あまり記憶がありません。

 ♪ 三貫清水にフクロウが現れるのは珍しいことですが、何しろ東京のど真ん中・銀座にも出没したりしますから、三貫清水にも時々は来ているはずです。

 ♪ オスは、よく通る声で「ホッホッ」「ホーホー」「ゴッホウ、ゴロッケ、ゴゥホウ」などと鳴きます。これを昔の人は、「五郎助奉公、ぼろ着て奉公」(ゴロスケホーコー、ボロキテホーコー)などと表現しました。いわゆる聞きなし≠ニいうやつですね。

 ♪ 特に冬の今の時期から春にかけては、フクロウの発情・交尾の時期。オスがあちこちに移動して、鳴きながらメスを呼ぶので、フクロウの鳴き声を聞くチャンスが多そうです。

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 ♪ そういえば、寒さ厳しきこの時期は、タヌキも発情期です。

 ♪ タヌキはあまり鳴かない動物なので、タヌキの鳴き声を聞いたことがある人はあまりいないと思いますが、1月ごろから3月ごろにかけての繁殖期は、小さな声で「クーン、クーン」と発情期特有の声を出すそうです。

 ♪ この写真は三貫清水のタヌキ。雨水側溝の中の巣で生まれた子どもたちです。


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 ♪ 水鳥も今の時期は求愛の季節です。

 ♪ 鴨川では、コガモなどのオスが、メスに盛んにアタックをかけています。アタックが成功してカップルになると、春に日本を飛び立ってシベリア方面などに戻り、産卵・子育てをします。


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 ♪ 寒さ厳しき今の時節。動物たちは春が来るのをじっと静かに待っているかというと、さにあらず。

 ♪ 春からの出産(産卵)・子育てを前にして、今、熱い「求愛の季節」の真っ最中です。

松井修一