5月中旬の虫と花
2023・05・18


 ♪ くるくるっと巻いた葉が、エゴノキの枝にぶら下がっています。
 ♪ 探してみると、あの枝にもこの枝にも・・。
 ♪ 風に吹かれながらユラユラ揺れているこの葉は何でしょうか?


 ♪ これは、エゴツルクビオトシブミという虫が作ったものです。
 ♪ エゴツルクビオトシブミはエゴノキの葉を食べる甲虫の一種で、体長1cmほど。
 ♪ 葉っぱに切り目を入れ、それをせっせと巻いて、中に卵を1個産み付けます。孵化した幼虫はその葉っぱを食べながら成長します。
 ♪ つまり、くるくるっと巻いた葉は、幼虫の「ゆりかご」兼「食料」。
 ♪ エゴツルクビオトシブミの幼虫は、生まれながらにして「家付き」「食料付き」の生活というわけです。


 ♪ 以前から会いたいと思っていた虫に会いました。
 ♪ それほど珍しいわけではありませんが、カメノコハムシの一種「イチモンジカメノコハムシ」です。
 ♪ 大きさは1cm弱。特徴は何といっても、その透明な体。
 ♪ 丸っこい体の周辺部が、透明のゼリーのようになっています。
 ♪ 何ともユニークな姿です。


 ♪ 1カ月前、体長(頭〜尻)2cmほどだったナナフシモドキは、ほぼ倍の4cmほどに大きくなっています。


 ♪ 黄色と黒のこの虫はカミキリムシの一種。
 ♪ 動物のトラになぞらえて、キイロトラカミキリという名前が付いています。


 ♪ シジミチョウの一種・アカシジミも姿を見せ始めました。
 ♪ 姿も色もかわいい!


 ♪ チョウといえば、ダイミョウセセリもたくさん飛んでいます。
 ♪ 武士が着る「かみしも」に似ていることから、この名前が付いたとか。


 ♪ 白く小さな花をたくさん咲かせているイボタノキ。


 ♪ 鮮やかな黄色が目を引くキショウブ。


 ♪ 初夏の花・スイカズラは、咲き始めが白で、日がたつにつれ、黄色に変化します。
 ♪ 白と黄色の取り合わせから、キンギンカ(金銀花)の別名も。


 ♪ ヒメコウゾ(ヤマグワ?)の実が赤く色づき始めています。


松井修一