カモがすっかり衣替え
2020・12・13


 ♪ 自然の湧水をたたえる三貫清水の北池。

 ♪ いつもはカルガモが何羽か群れていますが、今年は秋以降、1羽のマガモ(オス)が仲間に加わりました。どうやら、ここを春まで住み家にするつもりのようです。

 ♪ 頭から首にかけての鮮やかな緑、黄色のクチバシ、おしゃれな白い首輪、チョコレート色の胸、そして、灰色と褐色の混じった胴体。なかなかの男前です。


 ♪ このマガモ、1カ月前はどんな姿だったかというと・・・、こんな感じ。上の写真と随分違います。黄色のクチバシ以外、全身ほぼ褐色の地味〜な姿。同じ個体とは思えないくらいです。


 ♪ 留鳥のカルガモなどを除いて、カモの仲間は冬鳥として、主にユーラシア大陸北部(シベリアなど)から日本に秋に飛来します。この飛来した当初、カモはオスもメスも全身ほとんど褐色。パッと見ただけでは、オス・メスの区別がつきません。

 ♪ それが、11月ごろ寒さが厳しくなるに連れ、オスは羽が生え換わり、どんどん鮮やかな姿に変身していきます。これを繁殖羽(婚姻羽)といいます。メスにアピールするためです。ちなみに、メスは変身せずに、地味な褐色のままです。

 ♪ 繁殖羽を着飾ったオスたちは、メスの周りに集まり、求愛のアタックをかけます。アタックが成功してカップルになると、春に日本を飛び立ってシベリアなどに戻り、そこで産卵・子育てをします。

◇     ◇     ◇


 ♪ 三貫清水の横を流れる鴨川に、コガモが群れていました。手前の褐色の1羽がメス、奥の2羽がオスです。左のオスはすっかり繁殖羽になっています。右のオスは褐色の羽が少し残っています。もう少しで変身完了ですね。


 ♪ これは10月下旬に鴨川で撮ったコガモです。スマホの画像なので見にくいと思いますが、この頃はオスもメスも褐色で区別がつきません。それが、1、2カ月後には上の写真のような姿になります。


松井修一