渡り鳥の滞在期間が短くなっているそうです
2012・02・28

 ♪ 暖冬のせいか、10年ほど前から、三貫清水に飛来するカモが、種類も数も年々減っています ---- と、前回書きましたが、数日前の新聞に、< シベリアなどから日本に飛来する冬鳥の滞在期間が短くなっている > という記事が出ていました。

 ♪ この記事は、ある大学の調査を報道したものですが、ここ20年ほどの間に、シベリアなどから飛来する時期が半月ほど遅くなる一方、日本を飛び立つ時期が半月ほど早くなり、その結果、日本に滞在している期間が1カ月ほど短くなっているそうです。
 なかなか冬が来ないので、シベリアなどを飛び立つ時期が遅くなる。春が早く来てしまうので、早く北へ帰ってしまう、ということでしょうか。

 ♪ 三貫清水の周辺にある飛来地はどうだろうか?ということで、見沼自然公園(さいたま市緑区)に行ってみました。この公園は三貫清水から7キロほど東南の方向にあります。毎年たくさんのカモなどが飛来する水鳥スポットです。

 ♪ 到着すると、出迎えてくれたのがオナガガモ。ぞろぞろ、ぞろぞろ、たくさんいます。人慣れしていて、「エサをくれないかな〜」という顔をしています。


 ♪ これはヒドリガモ。顔から頭にかけてモヒカン刈りをしたような模様が特徴です。


 ♪ 白と黒のコントラストが粋で、いなせなオオバン。


 ♪ バンです。カメラを向けたら、そっぽを向かれてしまいました。


 ♪ おなじみのコガモ。これはメスですね。


 ♪ 珍しいカモがいました。クチバシはカルガモ、体はマガモ、足はアヒルのような感じ。マガモか何かとアヒルが交雑したものだと思います。
 アヒルとカモの交雑はよく見られます。何しろアヒルは、人間がマガモを人為的に交配させて作った家禽(かきん)ですから。


 ♪ 地上でエサを拾っているツグミ。


 ♪ 精かんな顔つきのモズ。鋭いクチバシと爪は、まさに猛禽類です。


 ♪ 河津桜のつぼみが膨らんでいました。厳しい寒さのため、今年は例年より、開花が3週間ほど遅いようです。


松井修一