晩秋の陽光
2009・11・10

 ♪ 三貫清水の雑木林と湿地の横を、鴨川が流れています。その対岸には、草原が大きく広がっています。草原の中には、たくさんのメダカが泳ぐ小川や、絶滅危惧種のタコノアシの群生地などもあります。

 ♪ 晩秋から初冬にかけて、天気の良い日にここを歩くと、いろいろな草が、陽光の中で風に揺れ、きらめいています。

 ♪ こんな感じの景色がずっと広がっています。



 ♪ 今の季節、一番目を引くのはチカラシバでしょうか。昔はこの草を抜いて、草の軸で「草ずもう」をしたものです。



 ♪ チカラシバの穂先です。針状の細い毛が、陽光を浴びて光っています。



 ♪ オギが風に揺れています。秋を実感するひとときです。


 ♪ なお、これはススキではなくて、オギです。オギとススキの違いについては、10月31日の「若本さんのページ」に解説があります。


 ♪ セイタカアワダチソウです。花粉症の原因と言われるブタクサと間違われることがよくあるようですが、セイタカアワダチソウはもともと切り花用の観賞植物としてアメリカから移入されたものですので、黄色のきれいな花を付けます。特に今の季節、この花の群落は見事です。



 ♪ アレチウリです。草の軸にびっしり生えた、産毛のような白いトゲが陽光に光っています。


 ♪ なお、アレチウリは驚異的な繁殖力を持つ外来植物で、周りの植物を枯死させてしまうため、「駆除すべき特定外来生物」に指定されています。三貫清水でも最近、猛威をふるっています。6月から9月に計3回の駆除作業を数年間継続しないと駆除できないそうです。


 ♪ あちらこちらで、小さな陽溜まり(ひだまり)のように、草が光っています。何の変哲もない景色ですが、きれいだなーと思います。



 ♪ ジョロウグモのクモの巣も、陽光を浴びて光っています。これはメスです。おなかが大きく膨らんでいます。産卵間近ですね。



松井修一