優曇華の花 と ヒガンバナ
2009・10・12

 ♪ 知人の家の庭で珍しいものを見つけました。「優曇華の花」です。写真の左下あたりに写っています。細長い糸の先に白い丸いものが付いているのがそれです。

 ♪ カメラがなくて、携帯電話で撮影したので、写りは悪いのですが、ご紹介します。



 ♪ 優曇華は「うどんげ」と読みます。仏教の説話に出てくる伝説上の植物です。その花は3000年に一度咲くと言われ、そこから転じて、「めったにないもの」を例える言葉として使われます。

 ♪ 写真の優曇華の花は、実はクサカゲロウの卵です。卵の大きさは1mmほど。一つ一つが長さ1cm半ほどの糸の先に付いています。この写真では卵が7個あります。時には数十個も産み付けられていることもあるそうです。

 ♪ その姿は、はかなそうで、優美で、不思議な印象を醸し出しています。その不思議な雰囲気から、優曇華の花の名前がついたのでしょうか。この優曇華の花が咲く(?)と、地方によっては「吉兆だ」というところや、「凶兆だ」というところなど、いろいろあるようです。

 ♪ とはいえ、クサカゲロウは決して珍しい昆虫ではなく、それこそ「そこらじゅう」にいますので、優曇華の花も多分、そこらじゅうにあるはずですが、何しろ小さな小さなものなので、見たことのある人は少ないのではないでしょうか。



 ♪ ちなみに、クサカゲロウは体長1cm半ほど、こんな姿をしています。この写真は三貫清水で昨年夏に撮ったものです。





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 ♪  話は変わります。9月30日の「若本さんのページ」に、「ここ2〜3年ヒガンバナの花があちこちにずいぶん殖えた気がします」と書かれていますが、いつの間にかヒガンバナがあれよあれよと殖えました。

 ♪ 7、8年前は確か三貫清水全体で数株ほどしかなかったような気がします。南池の周囲を中心に、ここ2〜3年で一気に殖えたという印象です。特に、雑木林の南端の斜面などは群生地のような趣きになり、なかなか見事です。三貫清水の秋の風物詩のひとつに加わった感じです。

 ♪  ということで、ヒガンバナの写真を何枚か紹介します。撮影した時は、既に盛りを過ぎていましたので、残念ながら群生の写真は撮れませんでした。来年は群生の写真を紹介したいと思います。














松井修一