ジョウビタキ
2009・04・07

 ♪ 1週間前に撮ったジョウビタキのメスの写真です。

 ♪ 三貫清水に来る冬鳥の中で、何が一番好きかと聞かれたら、色のきれいさといい、姿のかわいさといい、私はやはりジョウビタキでしょうか。




 ♪ 特徴は羽根のオレンジ色。オスは胸から腹にかけて、メスは背中から下腹にかけての鮮やかなオレンジ色が目を引きます。低い枝などに止まり、お辞儀をしながら、尾を盛んに振って、「ヒッ、ヒッ、ヒ、カッ、カッ」と澄んだ声で鳴きます。

 ♪ 縄張りを持つ鳥ですので、一度見つけたら、同じ場所で何度も見かけることができます。人間をそれほど恐がりませんので、飛び去っても、すぐに戻ってきます。比較的、観察しやすい鳥です。

 ♪ 下の写真は切り株の上で日向ぼっこをしているところ。かわいいですねー。




 ♪  ジョウビタキは夏場、ロシアや中国で生息し、秋に日本に飛んできます。この小さな体で海を渡ってくるわけですから、自然とは偉大なものです。

 ♪ ちょうど桜の花が咲く今の時期は、ジョウビタキが北へ帰る季節です。コガモやマガモなどはずっと早い時期に北へ帰りますが、ジョウビタキは旅立つのが比較的遅く、桜の花見を楽しんでから北へ帰るという感じでしょうか。そういえば、ツグミも同じ頃に、中国大陸やシベリアに旅立っていきます。




 ♪ 3月後半から4月上旬までは、「冬の名残」と「春の陽気」が行きつ戻りつ混在します。それに合わせるように、鳥の世界でも、冬鳥のジョウビタキやツグミなどの姿がまだ見られる一方で、気の早い夏鳥のツバメが姿を現します。

 ♪ 桜の花が終わるころが、冬鳥と夏鳥の端境期といっていいでしょう。自然はいろいろな形で季節を教えてくれます。

 ♪ 下の写真はジョウビタキのオスです。やはり、かわいいですね。

 ♪ オスは頭から背中が青と黒、腹がオレンジ色をしています。メスと比べると、ずっと鮮やかな色彩をしているので、よく目立ちます。「ああ、これなら見たことがある!」という人は多いのではないでしょうか。




松井修一