アオサギ
2008・12・21

 ♪ 鴨川で先日撮影したアオサギの写真を紹介します。

 ♪ 三貫清水の湿地にも時々飛んできます。集団でコロニー(繁殖地)を作るそうですが、私が三貫清水で見る時は、いつも1羽です。

 ♪ ちなみに、私がこれまで鴨川と三貫清水で見たサギの仲間は、コサギ、ゴイサギ、アオサギの3種類です。いずれも、日本画の題材として描かれたりしますが、優雅で美しい姿をしています。




 ♪ 日本にいるサギの仲間は19種類。アオサギはそのなかで、体が最も大きいサギです。羽根を広げると、2m近くもあります。

 ♪ 見ての通り、体は全体的に灰色です。少し青みがかっているような気もしますが、アオサギの「アオ」はいわゆる「青」のことではなくて、古語で「灰色」を意味するそうです。英語でもアオサギは「Grey Heron」(灰色のサギ)と呼びます。

 ♪ 成鳥には、頭に黒い冠羽(かんむりばね)があります。この冠羽が後ろの方に伸びて、細く垂れ下がり、「おさげ」のように見えます(下の左の写真)。



 ♪ 食べるのは主に魚、ザリガニ、カエルなど。

 ♪ サギの仲間がエサを探している姿は、見ていてなかなか飽きません。獲物のいそうな場所に「抜き足・差し足・忍び足」で近寄ったり、水草を足でつついてザリガニや魚を追い出したり、なかなかの業師です。
 広げた羽根を丸めて傘のような形にして日陰を作り、獲物を誘い出す----などという芸当も繰り出します。

 ♪ アオサギは繁殖力が旺盛で、近年は各地で生息域が拡大する傾向にあるそうです。三貫清水でももっと姿が見られるよう、増えてほしいものです。

松井修一