シジュウカラの子育て
2008・5・18

 ♪ 三貫清水では「三貫清水自然塾」という会も活動してます。草や木や鳥や虫の観察をしたり、三貫清水の林で食べられるキノコや木の芽を取ってきて食べたりなどなど、いろいろな活動をしていますが、2年前からは巣箱かけも行っています。

 ♪ 作っている巣箱は、入り口の穴の大きさが直径3センチ。この3センチという大きさは、シジュウカラが営巣することを想定したものです。

 ♪ 巣箱かけは寒さ厳しい2月に行います。段々暖かくなって、鳥たちの子育ての時期が来ると、巣箱の様子が気になります。数日前、様子を見ていたら、シジュウカラがエサをせっせと巣箱に運んでいました。

 ♪ 下の写真は、ケヤキの木に今年2月に取り付けた巣箱です。赤い印の先に巣箱があります。



 ♪ 巣箱をアップにすると、こんな感じ。



 ♪ エサをくわえたシジュウカラが数分ごとに巣箱に入り、すぐにまた出ていきます。下の写真が、巣箱に入ろうとしているシジュウカラです。イモムシをくわえています。



 ♪ 巣箱からの出入りは素早くて、うまく写真に撮れません。ビュンという感じで巣箱の中に飛び込んで、同じくビュンという感じで出ていきます。カメラを構えているため、一層警戒しているのかもしれませんね。

 ♪ 何とか撮影したのが、下の写真です。左が入る前。右が入る瞬間。お尻(尾羽)が写っています。



 ♪ ところで、シジュウカラはどれくらいの数の虫(イモムシや毛虫)を食べるか、ご存じですか? (財)日本鳥類保護連盟が発行した「野生鳥類の保護」という本によると、1羽のシジュウカラが1年間に食べる虫は何と12万5000匹。気の遠くなるような数字ですが、1日当たりに換算すると、約340匹も虫を食べている訳です。

 ♪ 子育てに忙しいこの時期は、ヒナが食べる分も含めて、1日に400匹も500匹も虫を取ってくるんでしょうね。数分ごとに巣箱を出入りするのも、「なるほど!」とうなずけます。

松井修一