オオヨシキリの賑やかな鳴き声が響いています
2007・5・24

 ♪  今年も東南アジア方面から、夏鳥のオオヨシキリが飛来しています。三貫清水の林と鴨川の間に広がるアシ原(芦原)は今、オオヨシキリの大きな鳴き声が響き渡っています。



 ♪  「 ギョギョーシ、ギョシギョシ! 」 「 ギョギョーシ、ギョシギョシ、ギョギョギョギョ! 」 。春まで静かだったこのアシ原が、オオヨシキリの鳴き声で一気に賑やかになると、 「 ああ、今年も初夏が近づいてきたなー 」 と実感します。まだ姿を確認していませんが、体が少し小さいコヨシキリも飛来しているはずです。



 ♪ オオヨシキリはこれから秋まで日本で暮らし、巣づくり、子育てをして、台風が来るころには南に旅立ちます。

 ♪ オオヨシキリのエサは主に昆虫。大きな声で、 「 これでもか、これでもか! 」 という感じで、けたたましく鳴くのは、縄張りを主張するためです。 「 ここはオレの縄張りだ 」 「 ここにいる虫はオレのものだ 」 と宣言しているわけです。



 ♪ 三貫清水のアシ原には柳の木が何本か立っています。見ていると、オオヨシキリが入れ代わり立ち代わり柳の枝に止まります。初めは下の方の枝で鳴いていても、段々と上の枝に移り、最後は木の頂上で一段と大きな鳴き声をあげます。縄張りを宣言するために、 「 より目立つ場所 」 で 「 より大きな声 」 で鳴くわけです。

 ♪ 観察しやすい鳥ですので、散歩で三貫清水のアシ原を通ったときは、足を止めて観察してみてください。

 ♪ なお、オオヨシキリはアシの茎の途中 ( 地上から数十センチほどの高さのところ ) に、草の葉や茎などを編んで、おわん型の巣をつくります。一度、巣の写真を撮ってみたいと思っていますが、なかなか果たせません。機会があれば、狙ってみたいと思っています・・・。


●三貫清水のオオヨシキリの鳴き声 ←クリック

松井修一