緑色に輝くアオオサムシ
2007・4・27

 ♪  先日、三貫清水の林の横の道を歩いていて、緑色に輝く虫の死骸を見つけました。体長は3、4センチほど。私として、初めて見る虫です。人に踏まれたか、自転車に轢(ひ)かれたようで、かなりつぶれていました。

 ♪ 当会の永田さんと 「 これ、何ていう虫だろう? 」 「 オサムシの仲間じゃないのかなー 」 と話をしながら歩いていて、数十メートル先でまた、もう1匹、死骸を見つけました。今度はつぶれていなかったので、調べてみようと思い、家に持ち帰りました。下の写真がその虫です。

 ♪ 蛍光灯の下で見ると、体が金属のような光沢で緑色に光ります。なかなかきれいです。



 ♪ 昆虫図鑑で調べてみたところ、永田さんの指摘どおり、オサムシの一種の「アオオサムシ」でした。

 ♪ 私は昆虫について、あまり詳しくないのですが、関東近辺にいるオサムシの仲間の中で、一番よく見られるのがアオオサムシだそうです。

 ♪ 一番よく見られるといっても、昼間は雑木林や畑の落ち葉の下や倒木の下、石の下などに隠れていて、夜に活動するので、見たことがある人はそんなに多くないかもしれません。

 ♪ 翅(羽)が退化して飛ぶことができないかわり、すごいスピードで歩く(走る)そうです。好物はミミズ、イモムシ、ダンゴムシなどなど。触覚でミミズなどの臭いを察知すると、素早く捕まえて食べます。

 ♪ オサムシの仲間には美しいものが多くいます。美しい上に、地域ごとに色の変化に富んでいるため、タマムシやハンミョウと同じく、この虫をせっせと集める「美しい虫マニア」がたくさんいるようです。

 ♪ そういえば、ハンミョウはオサムシの仲間(親戚?)だそうです。ハンミョウは過去に何回か見たことがあります。体が青、赤、緑などに輝く、それはそれは美しい虫です。そのうち、またどこかで是非、姿を見たいなと思っています。ハンミョウもすごいスピードで地上を走ります。

 ♪ 参考までに、ハンミョウの写真を掲載します。この写真は私が撮影したものではありません。「昆虫エクスプローラ」のホームページ(http://www.insects.jp/)から借用しました。



 ♪ オサムシで思い出すのは漫画家・手塚治虫です。鉄腕アトムやジャングル大帝などで有名な手塚治虫の本名は「手塚治」で、「虫」の字がありません。

 ♪ 手塚治虫は幼い頃から昆虫大好き少年で、特にオサムシの仲間がお気に入りだったので、自分のペンネームを付ける際、「オサムシ」をもじって「治虫」にしたそうです。

 ♪ この話は有名なので、かなり以前から知っていたのですが、私はオサムシに関心がなかったので、「ペンネームのもとになったオサムシはどんな虫なんだろうなー?」と漠然と思っていました。今回、三貫清水でアオオサムシに出会って、ようやく「ああ、こんな虫だったんだ」と納得できました。

松井修一