ありました! モズの「はやにえ」
2007・4・8

 ♪ 三貫清水の林のすぐ隣に住んでいるTさんから、「モズのはやにえ(早贄)があるよ」と教えてもらいました。

 ♪ 下の写真の中央にあるのが「はやにえ」です。分かりますか? トカゲ(ニホンカナヘビ)が木の枝に刺さっています。



 ♪ もう少しアップにすると、トカゲであることがよく分かります。かなり、しなびて(乾燥して)いますが、目も口も足もよく見えます。尾っぽも左下方向に長く伸びています。



 ♪ モズはスズメより少し大きくて、目のところに、くっきりとした線があるのが特徴です。かわいい顔をしていますが、性格は精悍(せいかん)かつ獰猛(どうもう)。ワシのような鋭いクチバシと強い爪で、トカゲやカエル、ネズミ、コウモリ、虫などを襲って、食べます。スズメくらいの大きさの鳥を襲うこともあります。



 ♪ つかまえた獲物を木の枝先やトゲに串刺しにする面白い習性があり、これが「はやにえ」です。「はやにえ」は秋によく見られるので、「冬に備えて食料を保存している」と、よく言われるのですが、実際の理由はよく分からないそうで、木の枝に刺したまま、放置しておくこともよくあるようです。

 ♪ 私として、はやにえの写真を撮ったは今回が初めてですが、この日以降、注意しながら見ていたら、ほかの場所でも、はやにえを見つけることができました。「あるかもしれない」という目で探すと見つかるということでしょうか。みなさんも三貫清水の林で、はやにえを探してみてください。

松井修一