春の妖精? ホトケノザ
2007年3月30日



 ♪前々々回(1月25日)、コウヤボウキの話で、「目立たないけれど美しい花はたくさんあります」と書きましたが、小さいけれど、きれいな花もたくさんあります。

 ♪ 私にとって、そんな花の代表格の一つがホトケノザです。ホトケノザの花をアップでご覧になったことがあるでしょうか? これが、なかなかハッとするほどきれいなのです。

 ♪ ホトケノザは道ばたや土手、空き地、草原など、あちらこちらに生えていて、何ら珍しくもない草花です。わが家は近所の農家から畑を借りて野菜を作っていますが、抜いても抜いても畑一面にホトケノザが生えてくるので、わが家族からは「厄介者の雑草」扱いされる存在です。



 ♪ ホトケノザは茎の先端に小さな花をいくつも付けます。一つ一つの花は筒のような細長い形をしていて、長さ1センチ半から2センチほど。これをアップで見ると、色といい、形といい、実にきれいです。



 ♪ 色はピンクというのか、紅紫色というのか、それと白が入り混じって、実にあでやか。形はランを思わせるような姿をしていて、花びらの先端は逆ハート型。暖かな日差しの中で眺めると、「ああ春だなー」と実感します。私にとっては春の妖精(?)のような草花です(個人的な趣味・好みがかなり入っていますが・・・・)。アップで写真に撮ると、実に「絵」になります。

 ♪ ホトケノザと似た花にヒメオドリコソウがありますが、ホトケノザの方がずっとあでやかです。ちなみに、ホトケノザもヒメオドリコソウもシソ科オドリコソウ属の仲間だそうです。

 ♪ 小さな花に目を向けると、自然観察の楽しみが増えます。自然観察の際には虫眼鏡を持参するのがおすすめです。
松井修一