春ですね〜! カエルの卵とオタマジャクシ
2007年3月18日


 ♪ 今年の春は早いと思っていたら、ここ数日は、冬が戻ってきたような陽気になり、一昨日(16日)は東京の都心で雪が降りました。三寒四温という言葉どうり、やはり、春は行きつ戻りつ徐々にやってくるようです。

 ♪ 先日、当会の須藤さんから「カエルの卵がふ化しそうですね」という話を聞いて、林の下の湿地を見に行ったら、ありました、ありました。カエルの卵が。

 ♪ 直径はおよそ15センチ。この大きさと形からいうと、アカガエルの卵じゃないかなと思います(トノサマガエルの卵かもしれません)。

 ♪ カエルの卵(卵塊)にはいろいろな形がありますが、アカガエルやトノサマガエル、ウシガエルなどは、この写真のように丸い塊のような卵を産みます。トコロテンのような細長い卵はヒキガエルです。



 ♪ よく見ると、卵塊の中にオタマジャクシがたくさんいます。頭を卵塊の中に突っ込んで尾っぽだけ出しているものや、卵塊の外に出て日向ぼっこをしているようなものなど、ざっと見ただけでも、数百匹はいます。

 ♪ カエルの卵は産卵から1週間くらいすると、ふ化してオタマジャクシが誕生しますが、この段階では、まだ目も口もなくて、泳げません。さらに1週間ほどすると、目や口が出来て、泳ぎ始めるようになり、卵塊から巣立っていくそうです。

 ♪ 下の写真のオタマジャクシたちは巣立ち間近のようなので、産卵後2週間ほどたった卵塊のようです。



 ♪ 少し離れた所に、体長1センチ半ほどのオタマジャクシがたくさんいました。尾っぽをゆらゆら揺らしながら、盛んに泳いでいます。

 ♪ 明るい日差しと、温(ぬる)み始めた水と、オタマジャクシ----。 「 あー、春だな〜! 」 と実感するひとときです。



 ♪ それにしても、以前と比べると、私たちの身の回りで、カエルの数がめっきり減りました。三貫清水でも近年、カエルの鳴き声を聞くことはあまりありません。

 ♪ カエルは「食物連鎖」のほぼ「底辺」にいる生き物の一つです。カエルは虫をたくさん食べますが、同時に、鳥(サギ、モズ、ワシなど)や獣(タヌキ、イタチなど)やヘビなどに食べられます。カエルが減っているということは、食物連鎖や生態系が脅かされていることでもあります。

 ♪ メダカ、カタツムリ、カエル ---- などなど、以前は身の回りにいくらでもいたのに、いつの間にかほとんど見られなくなった生き物はたくさんいます。環境の指標である、こうした生き物が姿を消していくのは淋しいことです。

 ♪ 幸いなことに、三貫清水では子どもたちがカエルやオタマジャクシなどを捕って歓声をあげる姿が見られます。うれしいことです。

松井修一