スプーン1杯のハチミツ


 ♪ 以前、少し書いたことがあるかと思いますが、1匹のミツバチが一生かかって集めるハチミツの量は、たったティースプーン1杯 ( およそ4g〜5g ) だそうです。

 ♪ 働きバチの寿命は季節によって違うようですが、夏場は平均40日ほど。 といっても、40日間ずっとハチミツを集めているわけではありません。

 ♪ 羽化して20日から30日ほどは巣の中で暮らし、巣の中の掃除や幼虫の世話などをします。その後、巣の外に出ますので、ハチミツを集める期間は10日から20日ほどになります。

 ♪ さて、ミツバチが1回の飛行で集めるハチミツの量は0.04g程度です。この0.04gのハチミツを集めるため、ミツバチは300から600個の花々を巡ります。これを1日に10回から15回ほど繰り返します。

 ♪ こうして、ミツバチは一生の間に10万から20万の花々を巡り巡ってハチミツを集め、その量は多くてティースプーン1杯だというわけです。

 ♪ そう考えると、ハチミツというのは貴重なものですね。しみじみ味わいながら食べたくなります。

 ♪ ところで、花の多いこの季節は、ミツバチにとって蜜集めの最盛期。三貫清水でもミツバチが活発に飛び回っています。

 ♪ 下の写真は三貫清水のコナラの木です。この木にニホンミツバチが巣を作っています。赤い矢印のところが巣の入り口です。



 ♪ この穴は自然にできた穴で、2、3年前からここでニホンミツバチが巣を作っています。

 ♪ 結構たくさんのミツバチが出入りしていますので、穴は結構、奥まで続いているようです。

 ♪ 出入りしているミツバチを撮影してみました。



 ♪ 上の写真にはミツバチが5匹写っています ( そのうちの1匹はお尻しか写っていませんが…… ) 。分かりますかー?

 ♪ 巣の中から次々とミツバチが出てきて、飛び出していきます。ハチミツを集めてきたミツバチも次々と帰ってきます。帰ってきたミツバチは、後ろ足に花粉の玉を付けています。

 ♪ こんな身近な所で、野生のニホンミツバチの営巣が毎年観察できる。そんな三貫清水の自然を大切にしていきたいなと思います。


松井修一