♪ 妙に寒かったり、雨の日が多かったり、今年の春は天候不順が続きましたが、ゴールデンウイークを境に、一気に初夏を思わせる陽気に変わりました。
♪ 陽気に誘われて、鴨川の岸辺を歩くと、童謡「春の小川」を思わせるような、のどかな風景が続いています。

♪ 鴨川の水質はお世辞にも、きれいとは言えません。水質検査をすると、COD(化学的酸素要求量)、pH(酸性度)、アンモニア濃度などはすべて、魚が住めるほとんど限界の汚染状況にあります。
♪ しかし、こんな川でも、さまざまな生き物が暮らし、子どもを産み、命の営みを繰り広げています。
♪ 冬の間、泥の中などにもぐって姿を見せなかったカメがたくさん泳いでいます。のどかですねー。

♪ これは多分、ミシシッピ―アカミミガメだと思います。縁日やペットショップで、いわゆるミドリガメとして売られているものです。成長すると、こんな風になります。
♪ こちらは鯉。

♪ 長さ40〜50センチほどある大きな鯉です。鴨川には意外にたくさん鯉が生息しています。春先には、大きな鯉が数十匹ほど集まり、バシャバシャと水しぶきを上げながら産卵している光景を見ることができます。
♪ これは水鳥のバン。クチバシの赤色が濃くなって、「冬羽」から「夏羽」にすっかり変わりました。

♪ 冬の間、バンのクチバシは黒っぽい地味な色をしていています。羽も模様がはっきりしない、くすんだ色をしています。
♪ 春になると、クチバシの根元の赤色とクチバシの先の黄色が徐々に鮮やかになります。羽も模様がくっきり浮かび上がって、夏服モードに変わっていきます。

♪ バンはこれから8月ごろまで、産卵と子育ての忙しい季節を迎えます。
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