「 ちょっと来い、ちょっと来い 」


 ♪ この前の日曜日(23日)、三貫清水の南側の草原(薮の中)で、コジュケイが大きな鳴き声を響かせていました。

 ♪ コジュケイはハトと同じくらいの大きさ。赤茶色とクリーム色が交じったような模様が、全身にあります。

 ♪ 非常に用心深い鳥で、普段は薮の中で暮らしているため、なかなか姿を見るチャンスがありません。たまに姿を見かけても、すぐに隠れてしまうので、私も三貫清水でまだ写真を撮ったことがありません。

 ♪ 下の写真は、手持ちの野鳥図鑑から拝借したものです。



 ♪ 用心深い鳥ですが、繁殖期の春先から今ごろの季節は、遠くまでよく聞こえるかん高い鳴き声を盛んに響かせます。

 ♪ 三貫清水のコジュケイの鳴き声を録音してみました。クリックすると、鳴き声を聞くことができます 。


●コジュケイの鳴き声 ←クリック


 ♪ 「ピッピュッ・クイー」「ピッピュッ・クイー」「ピッピュッ・クイー」という鳴き声は、「ちょっと来い、ちょっと来い……」と聞こえると、よく言われます。

 ♪ そう言われてみると、確かにその通りで、最初は「ちょっと来い、ちょっと来い」と速いテンポで鳴き始め、次第にテンポを落としながら、一度に20回ほど鳴きます。

 ♪ 「ちょっと来い」が有名なので、そのほかの覚え方は陰が薄いのですが、「かあちゃん、こわい!、かあちゃん、こわい!」という面白いものや、英語で「People  Play(ピープル、プレイ)、People  Play」と覚えるのもあるそうです。

 ♪ 「ちょっと来い」を覚えると、簡単に聞き分けることができますので、三貫清水でコジュケイの鳴き声に耳を傾けてみてください。

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 ♪ ソメイヨシノなど観賞用の桜の花の季節は終わりましたが、今、三貫清水ではウワミズザクラが盛んに咲いています。

 ♪ 下の写真は、三貫清水の一番、大宮北高校寄りの所にあるウワミズザクラの大木です。高さ十数メートルあります。

 ♪ 見上げると、ブラシのような形をした花が、木全体を覆うように咲いています。見事でしょー!



 ♪ ウワミズザクラは桜の原種の一種といわれています。

 ♪ ただし、桜とはいえ、われわれが普通知っている桜とは、花の形がかなり違います。白い花が何十個も集まって、ブラシのように咲くのが特徴です。



 ♪ でも、一つ一つの花をよーく見ると、まぎれもなく桜です。花の中から長く飛び出しているのはオシベです。花の中心部は緑色をしていて、花の散る時期が近づくに連れて、緑色が濃くなります。



松井修一