桜の花はヒヨドリの大好物


 ♪ 既に4月も中旬。例年なら、そろそろ春本番のはずですが、今年はなかなか暖かくなりませんね。

 ♪ しかし、そのおかげというべきか、桜の便りがまだあちらこちらで聞かれます。三貫清水でも次の日曜日くらいまでは、桜の花が見られそうです。

 ♪ 三貫清水の桜で一番多いのはヤマザクラです。ヤマザクラは生長すると、高さ20メートルほどの巨木になります。

 ♪ 「はるか上空で」というと、おおげさですが、ずっと上の方で花が咲いているので、気づかない人も多いのではないでしょうか。ふと立ち止まって空を見上げたら、桜が咲いているのに気付く、そんな感じです。

 ♪ 下の写真も高さ20メートルほどあるヤマザクラです。見上げると、青空を背景に桜の花が咲き誇っています。なかなか見事ですよー。



 ♪ 桜の花が咲き始めると、メジロなどいろいろな鳥が集まって来ます。

 ♪ なかでも、ヒヨドリは桜の花が大好物。盛んに花の蜜を吸っています。花の中に一生懸命、クチバシを突っ込んで蜜を吸うので、クチバシが花粉で黄色くなっていることもよくあります。

 ♪ エサの少なかった冬を乗り越えた鳥たちは、この時期、食欲おうせいです。ヒヨドリはコブシの花(花びら)なども、よく食べます。



 ♪ 花を食べるのは鳥だけではないようです。数日前の新聞に、桜の花びらを食べるサルの話題が出ていました。

 ♪ その記事によると、熊本市動植物園のニホンザルは、桜の花が散り始めると、落ちてくる花びらを盛んに食べるそうです。

 ♪ 記事には、「風が吹き、桜の花びらが猿山に舞い散ると、子ザルも親ザルも花びらの争奪合戦を演じた。中には、猿山の金網から精いっぱい手を伸ばして花びらを取る子ザルも」とあります。

 ♪ 人間にとっても、鳥にとっても、サルにとっても、桜は春のうれしい便りであるようです。


松井修一