ザリガニの冬眠


 ♪ 寒さがひときわ身にしみる日々が続いています。天気予報によると、あす21日は埼玉も雪だそうですね。

 ♪ この冬はさすがに寒くて、三貫清水でも北池や湿地がしばしば凍ります。下の写真は三貫清水の湿地が凍っているところです。このあたりはホタルが生息している場所なので、氷の下ではホタルの幼虫が春を待っているはずです。



 ♪ それにしても、これだけ寒い日が続くと、「氷の下でホタルの幼虫は大丈夫だろうか ?」 と心配したくなりますが、ホタルの幼虫は寒さにはめっぽう強くて、どちらかといえば暑さが苦手。氷の下でしっかり冬眠しているはずです。

 ♪ 冬になると、雨が少なくなるためか、三貫清水の湧き水は例年、減ってしまいます。2年前の冬は、湧き水が枯渇し、湿地がほとんど干上がってしまいました。水がなくなれば、幼虫は大ピンチ。このときはかなり心配しましたが、今年の冬は湧き水が枯渇することもなく、湿地が干上がらないので、とりあえず一安心しています。

 ♪ 下の写真は南池です。この池はここ数年、湧き水がぐんと減ってしまいました。都市化などの影響で地下水が減ったのか、それとも、地下水脈が変化したのかもしれませんが、この冬もほとんど干上がってしまい、落ち葉で埋もれています。この写真だと、池のようには見えませんね。



 ♪ ところが、「ここにはザリガニがたくさんいるよ 」 と、先日、Aさんから教えてもらいました。落ち葉の下にたくさん固まっているんだそうです。

 ♪ このあたりが池の一番深いところです。春から秋まで水がありましたが、冬に入って水がぐんと減り、今は枯渇状態です。

 ♪ 落ち葉をかき分けてみましょう。。



 ♪ いました、いました、ザリガニが何十匹も。落ち葉を取り除いた途端、ハサミを振り上げる元気なものから、泥の中にもぐってじっとしているものまで、結構たくさんいます。

 ♪ 下の写真に写っているザリガニは何匹いるか、分かりますか?



 ♪ 分かりにくいので、写真に印を付けてみました。ぱっと目に付くだけで13匹。その下に隠れているのもいますから、ここだけでざっと20匹ほどいそうです。



 ♪ 水がなくなっても、なかば冬眠状態でこうして生き延びているんだ・・・・と、いたく感心。「池に水が貯まるまで頑張れよ」と声をかけ、枯れ葉をそっとかぶせて、元に戻しました。

 ♪ 冬、生き物の姿はぐっと減りますが、それはわれわれの目に付かないだけで、探せばあちらこちらにたくさん隠れていそうですね。

松井修一