ケヤキの樹皮の下で越冬する昆虫


 ♪  全国各地から大雪の被害が聞こえてくるこの冬、一段と寒さの厳しい日々が続いています。昆虫はどのように越冬しているのか、三貫清水の中を探してみました。

 ♪ まずは、ケヤキの木です。



 ♪ ケヤキの木は大木になると、樹皮(木の皮)にヒビが入り、浮き上がって、はがれやすくなります。

 ♪ 浮き上がった樹皮の下には、体長数ミリ程度の小さな昆虫がもぐりこんで越冬します。



 ♪ 木を傷めない程度に、樹皮を少しめくってみました。

 ♪ これはコバチの一種です。体長は3〜4ミリ程度。8匹が体を寄せ合っていました。



 ♪ いつも不思議に思うのですが、越冬する時、一つの場所に同じ種類の昆虫が集まってきて、集団で越冬します。どのように、お互い呼び合いながら集まるのでしょうか?

 ♪ コバチのすぐ横の樹皮をめくったら、ヨコバイの仲間がいました。体長は5ミリ程度でしょうか。



 ♪ 4、5匹いたのですが、写真を撮ろうとしたら、逃げられてしまい、カメラに収まったのは1匹だけでした。これだけ寒さが厳しいのに、結構動きます。

 ♪ すぐ横の樹皮の下には、クモがいました。体はまだ半透明ですので、まだ子どもだと思います。この丸まった状態で、前後3ミリ幅4ミリほどの大きさです。何という種類のクモか分かりません。



 ♪ 木を傷めてはいけないので、樹皮を数カ所めくっただけですが、いろいろな昆虫を簡単に見つけることができました。

 ♪ ケヤキの樹皮の下で越冬する昆虫は結構たくさんいるようです。


松井修一