トラフ、アオスジ、ヤマト、キマダラ


 ♪ 「 トラフ 」 「 アオスジ 」 「 ヤマト 」 「 キマダラ 」 ------これだけで何の話か分かれば、その方はかなり昆虫にくわしい方です。いずれもチョウの仲間です。

 ♪ 先日、三貫清水でチョウの写真を撮りました。何枚かご紹介します。

 ♪ これはトラフシジミです。




 ♪ トラフを漢字で書くと「虎斑」。トラ模様のチョウという意味です。羽の模様が確かにトラに似ています。いっしょに歩いた馬場さん(当会のチョウ博士)が「三貫清水で姿を見たのは2年ぶり」と言っていました。全国に分布しているけれど、なかなか出会えないチョウのようです。

 ♪ トラフシジミは春と夏(初夏)の年2回、羽化します(春型と夏型)。この写真は夏型です。春型は濃褐色と白のコントラストが強い色をしています。幼虫はフジ、クズ、ハギ、ウツギなどの花や蕾(つぼみ)を食べるそうです。

 ♪ 下の写真はヤマトシジミです。




 ♪ ヤマトシジミは市街地にごくごく普通にいるチョウです。三貫清水でもツバメシジミ、ベニシジミ、ルリシジミなどとともに、おなじみのシジミチョウの一種です。羽は灰褐色に黒い斑点があります。羽を開くと、美しい青色をしています。

 ♪ 幼虫はカタバミを食べます。カタバミはコンクリートの割れ目のような所にも生える繁殖力の強い植物ですが、ヤマトシジミもカタバミが生えていれば、姿を見ることができます。

 ♪ 下の写真はアオスジアゲハです。




 ♪ アオスジアゲハは黒っぽい羽に青い筋が縦に一本入った美しいアゲハチョウです。飛び方は敏捷で、樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回るので、写真を撮るのはちょっと大変です。

 ♪ この写真はリョウブの花の蜜を吸っているところです。この時期、ヤブガラシの花にもよく集まります

 ♪ 幼虫はクスノキの葉を食べます。どちらかといえば、九州、西日本などに多い南方系のチョウで、沖縄にはかなりたくさんいるそうです。

 ♪ 下の写真はキマダラヒカゲです。




 ♪ 三貫清水ではカナブンなどと一緒に樹液に集まっているのをよく見かけます。写真はクヌギの木に止まっているところです。

 ♪ キマダラヒカゲについては、馬場さんが「会員のページ」で面白い話を書かれています(2003年9月6日「実は2種類あった!キマダラヒカゲ」)。



 ♪ ヒバリの鳴き声を録音してみました。場所は、鴨川の橋を渡った上尾側の草原です。空高く飛びながら、盛んにさえずっているところです。音が小さいので、ボリュームを大きくしないと、聞こえにくいかもしれません……。


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松井修一