♪ 今年はアブラムシ(アリマキ)の発生が、例年より多いような気がします。草の葉や茎にアブラムシがびっしり付いているのを見ると、背筋が思わずゾゾーッとしてしまいますが、アブラムシはテントウムシの大好物。アブラムシのいるところには、テントウムシがいます。
♪ 草の葉の上に、ナナホシテントウの成虫と幼虫がいました。幼虫を見たことがない、という人は結構多いのではないでしょうか。下の写真の上の方にいるのがナナホシテントウの幼虫、下の方にいるのが成虫です。
♪ ナナホシテントウの幼虫はこんな姿をしています。こんなに細長い幼虫が、あの真ん丸の成虫に変身するわけですから、実に不思議ですね。とはいえ、イモムシがチョウチョになるように、昆虫の世界では「大変身」はごくごく当たり前のことですが……。
♪ 幼虫は卵から孵化(ふか)すると、すぐにアブラムシを食べ始めます。成虫もアブラムシを食べます。つまり、テントウムシは生まれてから死ぬまで、ひたすらアブラムシを食べ続けるわけです。
♪ 別の葉の上で、ナナホシテントウのサナギを見つけました。細長かった幼虫がサナギになると、こんな風に形が丸くなります。このサナギは模様がまだはっきりしていないので、サナギになって、そんなに日がたっていないものだと思います。ちなみに、右側が頭、左側がお尻です。
♪ 羽化(脱皮)が近づくと、サナギは模様がはっきりして、下の写真のようになります。羽化の際には、頭(右側)から姿を現します。
♪ 羽化の写真は撮れませんでしたが、羽化直後のナナホシテントウは色が黄色。トレードマークの水玉模様はまだありません。
♪ 時間がたつにつれて、色が黄色からオレンジ、さらに朱色へと変化し、水玉模様が徐々に浮かびあがってきます。羽化から丸一日ほどたつと、成虫として活動を始めます。
♪ ところでテントウムシを漢字で書くと「天道虫」。飛び立つ時、太陽に向かって飛び立つことから名前が付いたといわれますが、太陽とテントウムシは形がともに真ん丸というだけでなく、明るくて健康的なイメージもピッタリです。 太陽と結びつけた「天道虫」というネーミング。だれが付けたか分かりませんが、実によくできているなーと、いつも感心します。
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