春ですねー   ハコベ 、タネツケバナ ……


 ♪ 3月も中旬を過ぎ、だいぶ暖かくなってきました。これからは、三貫清水でも、日を追って花の数が増えていきます。楽しみです。

 ♪ 春の七草のひとつ、ハコベです。春の七草はセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロですが、この中で早春に一番早く咲くのがハコベ(ハコベラ)ではないでしょうか。




 ♪ ハコベの花は直径3、4ミリほど。小さな小さな花ですが、アップで見ると、実にかわいい姿をしています。

 ♪ 学名は「Stellaria media」といいます。Stellaria(ステラリア)とは、ラテン語のstella(星)が語源です。花が5弁の星形をしていることから付いたそうです。ただ、それぞれの花びらが2裂するので、10弁花に見えます。

 ♪ 「日出草」「朝開け(あさしらげ)」などの別名があり、この季節、天気が良くて暖かい日には、盛んに花を開きます。



 ♪ これはタネツケバナです。




 ♪ タネツケバナもアップで見ると、実にかわいい姿をしています。小さな花にはかわいい姿をしたものが多いですね。
 三貫清水に散歩に行くときは、虫メガネを持参すると、楽しみが増えます。虫メガネはぜひおすすめです。

 ♪ タネツケバナは漢字で「種浸け花」と書きます。種はイネ籾(もみ)のことです。苗代に籾をまく前に、籾をまず水に浸けますが、そのころに咲くので、「種浸け花」という名前になったそうです。

 ♪ 農家にとっては、その年の米作りの作業の始まりを告げる花になります。



 ♪ 早春から咲いていたオオイヌノフグリも、暖かくなるにつれ、盛んに花を咲かせています。





 ♪ オオイヌノフグリは明治時代ごろヨーロッパから日本に入ってきた帰化植物です。
 ヨーロッパでは「キャッツ・アイ(ネコの目)」「バーズ・アイ(鳥の目)」など、なかなか粋な名前で呼ばれています。

 ♪ そういわれてみると、なかなか美しく、かわいい花です。これもぜひ虫メガネでながめてみてください。



 ♪ アセビも冬の寒さの残る早春から花が咲き始め、満開になると、春本番の到来を実感させてくれます。







 ♪ イヌシデの新芽が大きくふくらんでいます。きれいな色をしていますねー。





 ♪ 花の写真を撮っていたら、すぐ前の木の枝にジョウビタキが止まりました。これはメスです。


松井修一