ネコヤナギの花が咲いて春到来です


 ♪ 春の暖かさと冬の寒さが、行きつ戻りつ入り混じる三寒四温の日々ですが、三貫清水のネコヤナギが黄色い花を咲かせ始めました。そろそろ春本番の到来ですね。

 ♪ 下の写真は13日に南池で撮影したものです。銀白色の綿毛の中から、赤と黄色のオシベが伸び始めています。




 ♪ ネコヤナギというと、まだ寒さ厳しき早春に姿を見せる銀白色の綿毛を思い浮かべる人が多いと思います。
 ネコヤナギという名前は、綿毛の形がネコの尾っぽに似ているところから来ていますが、あの綿毛は花ではなく、花が咲く前の花芽。これからの季節、黄色く咲くのが花です。
 この黄色い花が咲けば、季節はそろそろ春本番です。





 ♪ ネコヤナギの花には雄花と雌花があります。雄花は花びらも萼(がく)もありません。この季節になると、綿毛の間からオシベが伸びて、ブラシのような花を咲かせます。花は最初、紅色で、花粉がこぼれると、黄色になります。

 ♪ 下の写真は3年前の3月に北池で撮影したものです。春の日差しを浴びて輝くネコヤナギの花は、じっくりながめると実にきれいです。





 ♪ ところで、早春の綿毛の形は確かにネコの尾っぽに似ていますが、犬の尾っぽに似ていると言ってもよさそうです。というわけで、犬の尾っぽに見立ててエノコロヤナギという呼び名もあります。
 エノコロは漢字で「狗尾」または「犬子」と書きます。文字通り「犬の子」という意味の立派な日本語です。


松井修一