ごみの不法投棄に困っています


 ♪ 三貫清水でまたまた、ごみの不法投棄が増えています。

 ♪ 最近目立つのは、ドア、洗面台、便器、畳、ふとん、フライパンなどの大量投棄です。三貫清水の南端の広場などに、この冬、何度か投棄されました。





 ♪ 内容から推測すると、建て替えなどで家かアパートを解体した際に出たごみを、業者が夜に車で運んで来て、捨てたもののようです。同じ業者が投棄を繰り返しているのかもしれません。

 ♪ リサイクルが義務づけられている冷蔵庫や、オートバイの車体フレーム、自転車なども捨てられています。

 ♪ 何袋かの大きなポリ袋に入った大量のポケットティッシュもありました。駅前などでのティッシュ配りのアルバイトを引き受けたけれど、やっている途中で嫌になり、ここに捨てたのでしょうか。

 ♪ いずれにせよ、発見したごみは、われわれが回収し、市に連絡して、引き取ってもらいます。





 ♪ 環境問題などで、「割れ窓理論」という言葉が、よく使われます。

 ♪ 使われなくなったビルが放置されると、だれかがいたずらで窓ガラスを割る。割れたガラスをそのまま放置しておくと、別のだれかが別の窓を割る。それでもそのまま放置しておくと、次々と窓ガラスが割られ、やがて手が付けられなくなる----というものです。

 ♪ これをごみ問題に当てはめると、「ごみがごみを呼ぶ」原理になります。

 ♪ 小さなちょっとしたごみでも、捨てられたまま放置されていると、別の小さなごみ、中くらいのごみを呼び、やがて大きなごみの不法投棄につながります。





 ♪ 長々とした話になってしまい、恐縮ですが、東京都千代田区が2年半前、全国初の「路上喫煙禁止条例」をつくりました。区内の路上でたばこを吸った人から、2000円の罰金を取るという、厳しい条例です。

 ♪ この条例を作った千代田区の担当者と話をする機会が、去年ありました。

 ♪ なぜ、たばこなのか? 
 その担当者いわく、「われわれは、たばこのポイ捨て禁止だけを考えているのではありません」「路上に捨てられるごみで、一番多いのが吸い殻です」「1本の吸い殻が10本の吸い殻を呼び、10本の吸い殻が紙くずや弁当の空き箱などを呼び、それがさらに大きなごみを呼ぶんです」。

 ♪ つまり、「ポイ捨ての引き金である吸い殻を追放することによって、街全体からごみのポイ捨てを追放しようという、実に『壮大な作戦』なんです」。

 ♪ それを聞いて、いたく納得しました。

 ♪ 三貫清水の会にとっても、毎月の清掃は活動の大きな柱です。ごみがごみを呼ばないようにするために、また、環境破壊を招かないようにするために。





 ♪ 不法投棄といえば、犬のフンの不法投棄(?)も後を断ちません。三貫清水を犬のトイレ代わりにしている人が多いのには、困ったものです。
 三貫清水に犬の散歩に来る人で、フンを持ち帰る袋などを持参している人はほとんどいませんね。

 ♪ 「私は、犬にトイレをさせてから散歩に出掛けますよ」と話される愛犬家に先日、会いましたが、こうしたマナーを呼び掛ける看板を、そろそろ設置する必要があるかな、と感じています。

 ♪ こうした看板などを行政に頼んで設置してもらうのも一つの方法でしょうが、マナーは行政が作るものではなく、われわれが作るもの。そこにボランティアの出番があるはずだと思います。


松井修一