♪ 「若本さんのページ」にも書かれていますが、寒風の中、三貫清水では今、ハンノキの花が満開です。 南池の周囲にはハンノキが何本もあります。どの木も枝に花をいっぱい付けています。
♪ とはいえ、ハンノキの花は何しろ地味な花ですので、咲いているのに気付かない人も多いでしょう。 小林一茶の俳句に「ハンノキの それでも花の つもりかな」というのがあるそうです。 一茶も「およそ花らしくない」と言いたかったのでしょう。

♪ 上の写真は南池の前の湿地に生えているハンノキです。枝先に付いている茶色いものが花です。風に吹かれて盛んに揺れながら、花粉を飛ばしています。 写真をもう少しアップにすると、下のようになります。
♪ カンザシの飾り(←例えが古すぎて、若い人には分からないかも)のように垂れ下がっているのが花です。
♪ ハンノキは、風に花粉を運んでもらう風媒花(ふうばいか)です。葉っぱがなくて、強い風の吹くこの時期が、受粉に適した季節というわけです。
♪ ハンノキの花粉も花粉症の原因になるそうです。北海道・札幌では毎年、最初の花粉症を引き起こすのがハンノキだという話を聞いたことがあります。
♪ 何本も垂れ下がっているのが雄花(おばな、オシベ)、マッチの頭のようなものが雌花(めばな、メシベ)です。 雌花は受粉すると、長さ2センチほどのマツボックリ(マツカサ)のような形の実をつけます。
♪ 下の写真だと、雌花がよく分かると思います。
♪ ハンノキは湿った土地に生育する落葉高木です。 三貫清水は「林」と「湿地」と「川」の3つの自然で構成されていますが、ハンノキはこのうち湿地を特徴づける木です。 北池の水の中にも生えています。
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