「優美」という言葉が似合うコサギ


 ♪ 前回に続き、またまた、鳥の話になりますが、三貫清水にいる鳥の中で、個人的に一番気に入っているのはコサギです。

 ♪ 取り立てて珍しい鳥ではありませんが、羽ばたく姿や歩く姿は「優美」という言葉がピッタリです。
 日本画などの題材としてよく取り上げられるのも成る程な、と思います。

 ♪ 下の写真は鴨川のフェンスに止まっているところです。



 ♪ 一般的に「シラサギ」と呼ばれるのは、ダイサギ、チュウサギ、コサギの総称で、この中で一番小さいのがコサギ。黒いクチバシと黄色い足がコサギの特徴です。

 ♪ コサギには「夏羽」と「冬羽」があります。夏場は、頭の後ろから、細長い2本の白い冠羽が伸びます。胸と背にもレース状の飾り羽が出て、この飾り羽は上の方にカールしていて、なかなか優雅です。

 ♪ 冬場は残念ながら、冠羽はなく、飾り羽もあまり目立ちません。



 ♪ 川の浅瀬や水田、湿地、河口、干潟などを歩いて、ドジョウ、フナ、ウグイなどの魚や、カニ、ザリガニ、カエルなどを食べます。


 ♪ 魚などのいそうな所を活発に歩き回ったり、待ち伏せしたりして、エサを捕りますが、面白いのはその捕り方です。

 ♪ 岸辺の泥の中に片足を差し込み、その片足を小きざみに動かし泥をかき回し、びっくりして飛び出たザリガニやドジョウを素早く捕らえます。
 また、広げた羽を体の前に回し、こうもり傘のような形にして日陰を作り、魚を安心させて捕まえたり、なかなかの技巧派です。

 ♪ じっと見ていても飽きません。




松井修一