最近、カタツムリを見ましたか?


 ♪ 雨上がりの三貫清水にいました、いました!  「 ヒダリマキマイマイ 」です。目を突き出しながら、のっそりのっそり歩いていました。
 殻(から)に閉じこもった状態のものを見ることはよくありますが、このように歩いているのを見るのは、私としては久しぶりです。


 ♪ それにしても、昔と比べるとカタツムリの数は本当に減りましたね。
 私の子どものころ ( かなり昔ですが…… ) 、雨上がりには、庭先や道ばたなど、あっちにもこっちにも歩いていましたが、最近は見つけるのが本当に難しくなりました。

 ♪ レッドデータブックに登録されている絶滅危惧種といえば、真っ先にメダカやホタルの名前があがりますが、私としてはカタツムリ、特に大型のカタツムリが減っているのが気になります。


 ♪ ところで、 「 ヒダリマキマイマイ 」 は殻の直径が4、5センチある大型のカタツムリで、名前のとおり殻が「左巻き」になっています。

 ♪ 日本にいるカタツムリは約700種類。そのほとんどは殻が「右巻き」です。
 カタツムリは「陸に住む巻き貝」の一種ですが、巻き貝は基本的に殻が「右巻き」になっていて、「左巻き」はごく少数です。
 なぜ「右巻き」が多いのか、理由は分かりませんが、そういえばサザエもタニシも右巻きですね。

 ♪ というわけで、左巻きのカタツムリは珍しいので、 「 ヒダリマキマイマイ 」 という名前が付いています。

 ♪ カタツムリは種類によって、草原にすむものや、石垣のようなところにすむものなどがいますが、 「 ヒダリマキマイマイ 」 は林にすむカタツムリです。三貫清水の林の大切な住民の一人です。


松井修一