名前に納得!  「ヤハズソウ」

 ♪ これは「ヤハズソウ」というマメ科の草です。草原や道端などに生えます。今の季節(8〜10月)に花を咲かせます。
 葉は15ミリ、花は5ミリほどの大きさです。丸みのある葉の形や花の形はマメ科植物の特徴ですね。


 ♪ ヤハズソウは漢字で「矢筈草」と書きます。矢筈(やはず)とは矢の一番後ろの部分、つまり、矢を弓の弦にかける部分をいいます。
 下のイラストを見てもらうと、話が早いと思います。矢の一番後ろのV 字型に切れ込んだ部分です。矢羽根も含めて矢筈ということもあるようです。


 ♪ さて、ここからが本題です。ヤハズソウは「葉を両方から引っぱると、V 字型にちぎれるので、その名前が付いた」と先日、当会の若本さんから教えていただきました。
 それでは、やってみましょう。まず葉の両端を持ちます。


 ♪ そして、左右に引っぱると、ほら見事にV 字型にちぎれます。やってみると、なかなかおもしろいです。形は確かに矢筈ですね。矢羽根の形にも似ています。
 「なるほど、納得!」です。



松井修一