有楽町の太田道灌
2004.09.09

 ♪ 以前(5月31日)、東京のJR日暮里駅前にある太田道灌の銅像を紹介しましたが、今回は東京・有楽町に行ったついでに、東京国際フォーラムにある銅像を見てきました。東京国際フォーラムは、旧都庁跡地に建てられたイベントホールです。


 ♪ この銅像は、江戸城築城500年(開都500年)を記念し、旧都庁の正面に設置されたものです。都庁が西新宿に移転した後、東京国際フォーラムに再び設置されました。旧都庁前の銅像が江戸城(皇居)を向いて立っていたのと同じく、現在の銅像も江戸城を向いています。


 ♪ さて、銅像は東京国際フォーラムを入ってすぐのところにあります。狩りに出た道灌が弓矢を持って立っている勇壮な姿です。凛(りん)としたその姿からは、戦国時代を生きた文武両道の英傑の面影がしのばれます。狩りの途中、三貫清水に立ち寄った道灌も、このような姿だったのでしょうか。


 ♪ 道灌は若くして築城、兵馬の法に長じた天才型の人物だったようです。江戸城を築いたのは25歳の時です。埼玉では川越城、岩槻城も手掛けています。江戸城はその後、徳川家康が入城し、改修・拡大され、さらに明治以降、皇居となりました。道灌は東京(江戸)の町を開いた功績者といえるでしょう。


 ♪ なお、太田道灌の銅像はこのほか、川越市役所の前や東京の新宿中央公園などにもあるそうです。機会があれば、また見に行きたいと思います。


松井修一