8月22日は「伝統的七夕」です

 ♪ この夏は、結構たくさんの方が三貫清水のホタルを見に来られました。夜の林の中では、カブトムシやクワガタを探す親子連れの姿も、よく見掛けます。夜に咲くカラスウリの真っ白な花を初めて見て、「ワー、きれい!」と声を上げる方もいます。


  ♪ 夜の自然はさまざまな姿を見せてくれますが、見上げれば、天空には夏の星座が広がっています。三貫清水の南側には大きなマンションがあったりして、邪魔な光も多少ありますが、星座の観察を身近に楽しむには格好の場所ではないでしょうか。


 ♪ 特に、鴨川に架かる橋は周囲より一段高くなっているので、この橋の上に立つと、見晴らしが良くて、17号バイパスなどの明かりもほとんど気になりません。星空がよく見えます。ここが奈良町で一番の星空観察スポットではないかと、私は思っています。


 ♪ 3年前の11月19日の夜、この橋の上で見た「 しし座流星群」は、それはそれは見事でした。数々の流星が次々と東へ西へ南へと流れ、その豪華な天空ショーに、思わず歓声をあげながら、見とれてしまいました。

 ♪ ところで、七夕といえば7月7日。しかし、7月初旬というのは、まだ梅雨が明けるか明けないか微妙な時期です。織姫と彦星の再会を思い浮かべながら夜空を見上げても、残念ながら曇り空ということがよくあります。


 ♪ なぜ、そうなるのかといえば、七夕の7月7日というのは旧暦の話ですので、現在の新暦(太陽暦)では1カ月余りずれます。今年はあす8月22日が七夕です。七夕は初夏のイベントではなく、実は、夏の後半のイベントだったんですね。


 ♪ 国立天文台は8月の七夕を「伝統的七夕」と名付け、毎年、「伝統的七夕観望会」を開催しています。国立天文台のある東京都三鷹市はこの日、市民に「余分な明かりを消して、夜空をながめてみませんか」と呼び掛けます。下のポスターは三鷹市の作ったポスターで、私が2年前に行った時にもらったものです。






 ♪ そんな話などを織り交ぜながら、三貫清水の鴨川の橋の上で、いつか星空観察会を開いてみたいと思うのですが、皆さんいかがでしょうか……。


松井修一