♪ セミの幼虫は土の中で何年暮らすか? 「7年」と教えてもらって、そのように覚えている人が多いと思います。私もそう覚えてきました。 しかし、セミが土の中で何年暮らすのか、実際にはよく分からないそうです。最近の説によると、セミの中にはたった1年で地中から出てくるものもいるといいます。
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♪ セミは人工飼育が難しい昆虫だそうですが、飼育技術が向上した結果、最近ようやく、土の中で何年暮らすかが分かってきたそうです。 最近の資料によると、土の中で暮らす期間は次のようになります。
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<ミンミンゼミ> 2〜4年 <ツクツクボウシ>1〜2年(主に2年) <アブラゼミ> 2〜4年 <クマゼミ> 2〜5年 <ニイニイゼミ> 4〜5年(主に4年)
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♪ これによると、土の中で暮らす期間は、われわれが覚えてきた7年よりずっと短くて、1、2年で土の中から出てくるセミもいます。種類が違えば、期間も違いますが、どうやら、体が小さい種類は期間が短くて、体が大きい種類は期間が長いような気がします。
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♪ 同じ種類のセミでも、期間に結構ばらつきがあります。これは気温や栄養状態などによって決まるようです。 前回、セミの幼虫は木の根っこにくっついて「食っちゃ寝、食っちゃ寝の極楽生活」と書きましたが、栄養の良い樹液をたっぷり吸える根っこにくっついた幼虫は早く成虫になり、栄養が足りない幼虫は成虫になるのが遅くなるということではないでしょうか。
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♪ 栄養が悪いと幼虫の期間が長い(なかなか成虫になれない)というのは、ほかの昆虫も同じです。たとえばホタルは普通、卵から1年で成虫になりますが、これは幼虫が十分に餌(えさ)を食べた場合です。餌を十分食べられなかった幼虫は2、3年かかってようやく成虫になります。 つまり、セミもホタルも「幼虫の期間は何年」と決まっているわけではなくて、十分に成長した幼虫から先に成虫になるということだと思います。
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♪ ところで、セミが成虫になった後、何日生きるかについても、よく「2週間」と言われますが、いろいろな人が飼育した記録によると、3週間生きたというのは珍しくなくて、1カ月以上生きた例もあるようです。自然界でも天敵に襲われたりしなければ、結構長く生きているものがいるのではないでしょうか。
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♪ セミのような身近な生き物でも、まだまだ分からないことが結構あるんですね。
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