研修ツアーを行いました                 

 

 
 2022/7/2 久しぶりに2回目の研修バスツアーを行いました。前回は2018/7/20でしたから4年ぶりです。参加者は男性20(中学生以下3)名、女性10(中学生以下2) 名と、前回と違って男性優勢でした。

 行先は嵐山のオオムラサキの森。スタッフの方の丁寧な説明を受けながら、森の中を歩きました。その日は都心では8日連続の猛暑日(翌日7/3も含めると9日連続で、統計開始以来の最長だそうで)という状況でしたが、森の中でしたのでそれほど暑さは気になりませんでした。

 育成中のオオムラサキの幼虫がこれ。流石に国蝶、幼虫も貫禄十分です。背中の突起が四対あるのがオオムラサキの特徴です。同じエノキを食草とするゴマダラチョウの幼虫も形は似ていますが、突起が三対です。冬場のオオムラサキの幼虫は、枯葉の裏で春を待ちますが、その調査に近くの小学生のボランティアが活躍しています。


 三貫清水の森では、外来種アカボシゴマダラの「支配」となっています。これもエノキを食べるので、こちらの森にも「侵略」に来ていないか、聞いてみましたが、アカボシは低木を、オオムラサキは高木を好むようで、こちらの森では高木が多いため、「被害」はあまりないようです。

 アカボシと日本古来のゴマダラチョウも棲み分けしているという報告もありますが、私の感覚ではゴマダラチョウが駆逐されている感じです。状況は今後もチェックしていく必要があると考えます。


 こちらはオオムラサキの蛹です。羽化までは後1週間くらいでしょうか。




  成虫の写真が撮れなかったので私の標本より、オオムラサキのメスです。1990年に長野県で捕獲したものです。



 生対面は久しぶりのルリボシカミキリ。三貫清水にもいたのですが、2014年以来出逢っていません。この美形、また三貫清水で見たいです。



  
 現地見学終了後は建物(活動センター)内で、前日羽化したばかりのオスの成虫との対面、それが羽化するシーンの動画や、貴重な標本を見せていただきました。その後、スタッフの方との質疑を行いました。コロナ対策で、「密」を避けるため残念ながら、一部の会員しか参加できなかったのが心残りです。

 管理する広さは異なりますが、同じ「里山」、下草刈りやホタルの育成について、話し合いを行いました。

  

  オオムラサキの森では見学と質疑に夢中で、集合写真撮影を忘れる大ポカ。昼食に立ち寄ったところで全員集合です。



  


2022/7/10