ナガサキアゲハ産卵と晩春の景色               

 

 
 ナガサキアゲハが拙宅のキンカンに産卵にきました。産卵しているということは、これはメスなのです。昆虫を含む動物は、オスの方が派手、メスは地味なものが殆どなのですが、ナガサキアゲハは数少ない例外で、メスは黒地に白い紋、翅の付根には朱色の三角形の模様という派手ないでたちです。これに対して、オスは黒一色です。



  後ろからの撮影にも成功。後翅の白い紋がよくわかります。右の後翅は損傷がかなりありますね。




 もう一枚正面から。ナガサキアゲハは飛び方がゆったりしています。オスは黒一色でクロアゲハと似ていますが、慣れてくると飛翔していても識別は出来ます。




 アゲハの次は小さなギンイチモンジセセリです。2017/7以来の出逢いで、埼玉県のレッドデータブックでは準絶滅危惧(NT2)となっていますので、貴重な撮影です。三橋総合公園そばの鴨川第一調整池の草むらで撮影しました。フラフラした飛びかたで、チョウの中で最もガと間違われる事が多い種類です。 これは春型で、夏型は白いスジがぼやけてきます。
 




 ツマグロヒョウモンです。定番ですが今年最初の出逢いなので掲載。定番と言えば、アカボシゴマダラも「少しは遠慮したら?」と言いたいですが姿を見せてます。すでに夏型も出てきているようです。

 


 

 これはハラビロトンボかな?南池そばで撮影しましたが、ちょっとピントが甘いです。トンボでは北池上空をギンヤンマが飛び回っていました。シャッターチャンスを暫く待ちましたが、空振りでした。
 ギンヤンマは全然止まってくれない!数秒ホバリングするのでその時しかないですが、今回は近くでやってくれなくて。



 ヤブキリあたりの幼虫でしょうか。ボンネットに乗っていました。
 ナナフシは探しましたが、またダメでした。

  



  最後は花の丘。これは蓮です。ピークはこれからのようです。


 最後はポピー。満開です。いつもの年ならポピー祭りをしているのですが今年もやらないようです。
 それにしても毎年のことですが、この春の終わり、夏の始まりのこの光景、美しいです。気温も最適。真夏になるとこれに匹敵する光景はありません。拙宅からだと花の丘までは車が必要で、気軽に見物に来ることができるのは後10年くらいでしょうか。毎年この季節を満喫しておかないといけないですね。遠くに跳ね橋が見えるアングルで撮影しましたが、どこの国の映像でしょう、というクイズに使えるかな?
 




2022/5/20