アゲハの羽化の様子                          

 
 


 今年の 7,8月は猛暑のせいで殆ど外出せず、しかも猛暑のせいかどうか分かりませんか遭遇する昆虫は見慣れた顔ぶればかりで、報告を書く気がおきませんでした。
 この夏は題材無しかと思っていたところ、拙宅でアゲハの羽化のシーンに遭遇しましたのでその報告です。昨年 6/16 には卵から幼虫までを報告しましたが、知らないまに羽化してしまい成虫の写真は別物でした。今回は羽化して間もないところに出逢いました。

 下の写真が発見時のもの。翅が伸び切っていません。色も白っぽいようですが、早朝 6:49 の撮影で日光の影響かもしれません。
 右上が拡大してありますが、これが抜け出て来た蛹。セミならぬ「アゲハの抜け殻」です。


 
 ちょっと時間をおいて横から。かなり翅はのびました。下の方に蛹が見えます。



 
 翅をパタパタやるようになりました。 食草のサンショのトゲが目立ちます。葉は丸坊主です。

 



  上のアングルから。上の写真もそうですが、壁に液体らしきものがあります。これは蛹の中で不要になった体液で「蛹便」と言われるものです。ネットではこの説明は出ていますが、この液体の写真は見つからなかったので、意外と貴重な写真かも知れません。





 地面に降りてきて飛び立寸前です。色も濃くなりました。
 このすぐ後飛び立っていきました。



 

 順番逆ですが幼虫時。この一番上の緑幼虫が羽化したものです。よく見ると下にまだ黒いものが2匹。
 アゲハは蛹の期間があるので「完全変態」と言いますが、バッタやカマキリは蛹がなく「不完全変態」です。昆虫の名前を示して、それが完全か不完全か答えさせるのが中学入試の頻出問題だそうです。

 特記事項です。この場所は、いつもはツマグロヒョウモンの幼虫が育つ所ですが、何故か今年は一匹も発生していません。猛暑の影響なのでしょうか?

 


2025/9/7