2022夏 水生昆虫特集は失敗!                  

 

 
 2022の夏の風景です。最初の写真は分かりにくいですが、ハイイロゲンゴロウ。勿論水中にいます。頭を水底に、お尻だけ空中に出していて、アワが見えます。
 撮影場所は鴨川そばに出来ていた水たまりで、撮影日は7/17。7/15,16に結構雨があり、それでできた水たまりにこれがいました。但し、翌日からの猛暑で水たまりはすぐに消滅してしまったので、貴重なシャッターチャンスでした。
 この一匹だけでなく、数えきれないくらいこの種が水中を泳ぎまくっていました。アメンボもそうですが、姿が見えるときは団体です。彼らは編隊を組んで水たまりに飛来するのでしょうか。あるいは五月雨的に集まってくるのか、どちらでしょうか。



 本当はこのハイイロゲンゴウを中心に、忘れていた水生昆虫特集のリポートを考えていたのですが、その後は雨は僅か。北池と南池で、せめてヤゴでもと探したのですが、発見できず、しかも35℃を超す猛暑の襲来でなかなか撮影に行く気になりません。大宮花の丘の池にはミズスマシがいると思いますが、これは動きが早く私の技術では撮影は不可能で、残念ですが計画は断念。何か撮影できましたら、順次報告します。

  因みにその日の南池の水位はこの位置でした。大雨の後でしたので満水に近いですが、8月に入ってからは雨が少なく、20日過ぎまで猛暑が継続するようで、干上がってしまうのは時間の問題のようです。



  次は今が盛りのオシロイバナ。全体的な状況は「管理人のページ 2022/7/18」にありますが、細かい所に着目します。
 2019/7/31にも報告していますが、花の咲き方が異常なのです。「一つ木におしろいの花の黄と赤と」という句があります。作者はなんと正岡子規ですが、まさにこの通りなのが下の写真。完全なハイブリッドを形成しています。
 バラなどでも時々同じ茎に違う色の花というのはあるようですが原因は突然変異です。しかしオシロイバナはこれが普通に見られます。

  
  もっと奇怪なのが、下のような二分割状態。中学で習ったメンデルの法則では、「優勢」の形質が表れる筈。それが見事なツートンカラーです。
 
 これは「動く遺伝子」トランスポゾンと呼ばれるものの作用だそうです。これを発見した人は、アメリカ人でバーバラ・マクリントックという女性研究者ですが、この業績により1983年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。但し、研究が評価されるまで時間がかかり、受賞したのは81歳の時でした。

 




  


2022/8/8