ミドリシジミ メスは4パターン


 
 
  ミドリシジミの季節となっています。今年は卵と幼虫の巣(2020//5/28)までは確認できたのですが、残念ながら今のところ、三貫清水で成虫の姿の撮影はできていません。それらしい姿は6月上旬に見かけてはいるのですが、距離があって撮影は失敗しました。
 今回は、ちょっと遠征して撮影してきましたので、それを掲載します。これまでこのページでご紹介したミドリシジミは、翅を閉じた姿勢の物ばかりでしたが、今回は開いたポーズです。
 撮影できたのはメスのミドリシジミのメス。ミドリシジミのメスは4つの型があります。たまたま4つだったせいか、人間の血液型のように、A型・B型・AB型・O型と命名されています。オレンジの斑があるA型・青紫の斑のあるB型・オレンジ斑と青紫斑の両方あるAB型・表面に斑のないO型です(みんなの蝶の写真図鑑より)。

 さて、写真のメスは何型でしょうか。実は翅の模様ははっきり分かれているわけではなく、識別しずらい中間型のようなのもあるのですが、今回撮影できたのは、B型としておきます。もう少し青紫の上の薄茶色の部分がオレンジ色ならAB型としてもよいのですが。最近はOA型・OAB型という更に細かい分類もあるようで、それだとOAB型と言えるかも。






 

 下は私の持っている標本です。中学3年の時採集したものです。これはどう見てもO型です。
 データがあるわけではないですが、どうもさいたま市に棲息しているのは、B型とO型が多いようです。私もA型は見たことがありません。日本人の血液型の分布とは異なるようです。また、図鑑によると関西以南は殆どO型だそうです。



 まだシーズンはこれからですので、何とかオスで翅を開いたポーズの撮影をしたいと思います。今回は標本の物を掲載します。採集は2018年。
 翅の損傷はありますが、エメラルドのような緑色、何度見ても飽きません。


 最後はアカシジミとミズイロオナガシジミ。
  三貫清水の森の「ゼフィルスの2トップ」はコロナも無縁、今年も健在です。一安心です。






2020/6/23 馬場一秋