2018 春の風景

 

 今年も本格的に春になりました。三貫清水の森にもいつもの役者たちが舞台に登場し始めました(一部三橋総合公園の写真も含みます)。
 最初はクロバネシロヒゲナガ。このガは年によって多い年と少ない年があるようで、昨年はあまり姿を見なかったのですが、今年は当たり年のようで大量発生しています。これが出てきたということは、早春は終わり、晩春というか初夏と言うか、そんな季節になってきた象徴です。
 長いヒゲを重そうに飛翔する姿が特徴です。この長いヒゲがいったい何に役立っているのか、未だに解明できていないそうです。動物行動学者にとっては、古い研究テーマなのですが、ここで私が仮説を提案します。この長いヒゲは、メスを引き付けるのに使っているのではないか。すなわち、このガはヒゲが長い程イケメンと言えるのである。どうでしょうか。
 
 


 次はキアゲハ。ちょっと左下の翅が傷んでいます。アゲハはクロアゲハ、アオスジアゲハの姿を見ました。カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハは発生していると思われますが、未だ出逢っていません。
 



 次はアジアイトトンボで、上がオス、下のオレンジ色がメスです。メスはホバリング中です(三橋総合公園で撮影)。メスは若い方がオレンジ色が濃く、成熟すると色が茶色っぽくなります。アジアイトトンボと書きましたが、よく似ているアオモンイトトンボと言うのがいます。昆虫には詳しい筈の私にも識別できないのですが、三橋総合公園の調整池内にある看板ではアジアイトトンボと標記されていますので、そちらに合わせました。




 



 最後に公益財団法人「サイサン環境保全基金」の環境保全団体交流の集い(助成決定書授与式)です(4月14日)。このところ4年連続で助成を受けていて、殆ど春の定例行事となりました。連続して助成を受けているためか、助成決定書授与のセレモニーでは当会が選出され、安藤会長が全団体を代表して目録を受け取りました。
 これがこの催しのメインエベントに当たる儀式であり、目の前でテレビ埼玉およびJ:COMケーブルテレビのテレビカメラが回り、加えて新聞社や他の団体の方(私も含みますが)が殺到して、連続してカメラのシャッターを切るという状況で、会長もスターになったような気分を味わえたのでは。会長の表情がちょっと硬いですが、それに比べて左の方はこういう場に慣れているためさすがのスマイルです。この方はサイサン環境保全基金の川本武彦代表理事です。
 このシーンは当日、テレビ埼玉の夕方のニュースで放映されました。この後懇親会があり、いくつかの団体の方と交流ができました。
 




2018/4/20 馬場一秋