カミキリ&タマムシ&ナナフシ 


 このところ何故かカミキリムシとの遭遇が多かったので、それを中心に報告をいたします。

 最初はキボシカミキリ。写真では端が切れてますが、体の倍近い長い触角が特徴です。前にも書いたかと思っていましたか、どうも初登場のようです。
 ならば希少種かどうかですが、都市郊外でもよく見られる(郊外とは奈良町くらいを想定?)との報告がある一方、蚕の養殖が殆どなくなり桑畑が身近でなくなってからはあまり見られなくなった、という説明もありよくわかりません。記憶を辿ると子供の頃は、ゴマダラカミキリやノコギリカミキリと比べるとかなり数が少なかったような気がしています。
 北杜夫さんの「どくとるマンボウ昆虫記」に、少年時代昆虫マニア間の標本の「トレード」の話に(勿論この頃の連絡手段は文通のみ)、氏が用意できる「交換要員」としてキボシカミキリの名前が出てきます。氏は少年時代港区南青山に住んでいましたが、「要員」とするからには簡単に採集できる種ではなかったようです。元々南方系で以前は東北にはいなかったのが最近はいるようになったそうですので、昭和初期には南青山では珍しかったのかも知れません。



 そして久しぶりのヨツスジトラカミキリ。ちょっと黄色の部分が薄い感じです。

 

 
 次は不鮮明ですが、多分キマダラカミキリ。失礼ながら交尾中でした。



 タマムシ。毎年美しい姿を見せてくれます。これはボンネットに止まったところです。



 最後はナナフシ。茶色の種類なので前脚を伸ばした姿勢は枝とそっくり。1m以上離れて見ると区別つきません。英語では walking stick とか stick insect と言うそうですが正にその通り。
 日本語の分類上の名称は「ナナフシモドキ」。モドキが余計のようですが、管理人のページ6/13を参照してください。
 5月から管理人及び金子さんのページで、ナナフシの報告がたくさん出ています。今年はナナフシの当たり年なのかと思ってましたが、そうではなく管理人のページ7/08にあるように、ナナフシの探し方のコツを掴んだためかもしれません。
 但し、私はまだコツが掴めず、実はこれも横にいた金子さんに教えて貰ったものです。



2020/7/26 馬場一秋