ムラサキツバメ 初登場です


 夏もそろそろ終わり。昆虫も少し秋めい来た感じです。
 ムラサキツバメの撮影に成功しました(撮影は花の丘)。以前見かけた時は、すぐ捕獲してしまったので生きた姿の登場は初めてです。
 写真では比較する物がないのでわかりにくいですが、シジミチョウの仲間では大柄で翅を広げると4pくらいあり、ミドリシジミを一回り大きくした感じです。
  
 
 
 残念なことに翅を開いたポーズは撮影できなかったのですが、ムラサキシジミと同じような大変美しい紫色をしています。
 飛翔している時見えた紫色の部分の形だと、写真の物はメスのようでした。 
 これも温暖化により北上してきた種類です。昔の昆虫図鑑では、中部以東にはいないと書いてありますが、今は福島県でも報告があります。10月まで発生するので、また出逢うことがあるでしょう。

 次はウラギンシジミ(オス)です。本格シーズンは秋ですので、これから三貫清水の森の上空を舞う姿が楽しみです。
 これは夏型ですが、秋型はやや大きく翅の先が尖った感じになります。

 
  ハラビロカマキリも出てきました。顔を真正面から撮ろうとおもっていたのですが、何故か左にひねってしまいました。しかい、見てみると面白いのでこちらを掲載です。



  オオミズアオが草の中にいました。今年初の遭遇です。緑の中の薄緑のツートンカラーが、美しいというか不気味というか。
  翅はやや損傷しています。



 
 次はサトキマダラヒカゲです。YUKIさんのページにもありますが、今年は当たり年のようで、写真のように4,5匹まとまって争うように樹液を吸う姿がよく見られます。 
 2003/9/6に書いていますが、昔はキマダラヒカゲという1種類だったのが、某研究者の調査の結果、1970年にこれとヤマキマダラヒカゲの2種類に分けられました。
 サトとヤマとの違いは、写真で赤丸で囲った3つの点が、直線的なのがサト、「く」の字に曲がっているのがヤマとのことですが、私は識別できません。サトは平地、ヤマは山地に多いのでこの名になりましたが、完全に住分けているのでなく混在しているので、混血もいるのでは、と心配になりますがその研究報告は未だのようです。
 それにしても、2種類あるのでは、と気付いた研究者の観察力は超人というしかありません。
 詳細は「日本産キマダラヒカゲ属Neopeに属する二つの種について」という論文にありますが、ヤマとサトを英語で"the mountain form" and "the plain form".と表現しているのが面白いです。
 
  

   
  次はモンキチョウのメス。これも珍しくないですがきれいな写真が取れたので掲載しました。


 

  最後は ホテイアオイの花です。
 大雨で倒れたヤナギの木の横で咲いていました。初めてのような気がしますが、結構きれいなですね。

 

2019/8/31 馬場一秋