2019年、平成最後の年の初リポートは、ウラギンシジミです。
場所は三貫清水でなく三橋運動公園ですが、突然目の前に枯葉かゴミか、フワフワ飛んでるものが現れました。この時期にチョウ?見ているとそれは地面に降りました。ウラギンシジミでした。
ウラギンシジミは成虫で越冬するので、いても不思議ではありませんが、越冬中の姿を見たことはこれまでありませんでした。初めての経験で、少し感動です。この時気温は10℃くらいだったでしょうか?それでも飛翔していました。風が強かったのであおられたのかも知れませんが。
写真の アングルを少し変えます。これはメスです。ウラギンシジミの場合越冬するのはメスが多いようです。メスだけしか越冬しない、という説もありますがインターネットで見ると少ないですが越冬するオスを見た、という報告があります。
春に産卵するのですが、交尾はいつしているのか?昨年のうち済ませている、という見解を読んだ記憶がありますが、それならすぐ昨年のうち産卵してしまった方が楽そうです。何故越冬するのでしょう?メスにとって春になってから数少ないオスに巡り合うのは大変な筈で、真実はどうなのでしょうか?
また、オスメスほぼ同数越冬する種類もいるようですので、昆虫の世界は奥が深いです(例 ムラサキツバメ)。
この付近は、常緑樹の繁みとなっていて、いつもは葉の陰のどこかに潜んでいると思われます。発見場所は 赤丸 の所です。
次は三貫清水の森の冬のスター、フユシャクです。フユシャクは総称で、分類上はフユシャク亜科(14種),エダシャク亜科(15種),ナミシャク亜科(14種)がいます。似たような(失礼ながら見栄えしない!)のばかりで識別が難しいのですが、これはシロトゲエダシャクという種類のように思います
。フユシャクのメスは殆どの種類で翅がありません。ミノムシで有名なミノガもそうですが、それでもフェロモンを使ってオスを呼ぶのです。フェロモンの威力は凄いものです。
また、フユシャクの殆どは夜行性で、冬のさなかに夜に行動とは、余程寒いのが好きなのですね。
昆虫は変温動物ですから寒さは感じないですが。
最後はまた期待の(?)卵です。前とは異なるハンノキで発見しました。数はこちらの方が多いようです。
2019/1/24
馬場一秋