ミヤマアカネ とトンボ特集 


 三貫清水の森では、ニイニイゼミが鳴きはじめ、タマムシの飛翔する姿も見られて、いよいよ夏のスターが揃ってきましたが、今回は三橋運動公園そばの洪水調節池のトンボ特集をいたします

 この調節池は面積も広く深さも深からず浅からず、餌の昆虫も豊富でまさにここはトンボの楽園。たくさんの種類のトンボを見ることができます。ただ、三貫清水に多いオニヤンマとギンヤンマは少ないようです。場所によって分布のクセがあるようで、上尾の丸山公園はコシアキトンボが多いようです。してみると、三貫清水の森はトンボの王様オニヤンマが多いことで、自慢してよいと思います。
 最初の写真はミヤマアカネです。赤トンボの仲間ですが翅の先の方が茶色いのが特徴です。「ミヤマ」とは漢字で「深山」。つまり名前にミヤマとつくのは普通山地に生息します。ところが総てがそうなのではなく、ミヤマと名乗る割に平地にも生息する種類がいますが、このミヤマアカネも平地、山麓、丘陵地で見らる、と図鑑には書いてあります。ただ、私の60年近い昆虫観察の歴史では、子供の頃採集地としていた見沼田んぼ付近や、50年前の三貫清水の森でもこのミヤマアカネを見たことはありませんでした。小学校の林間学校(5年生の時)は榛名山でしたが、そこでこのトンボの飛翔する姿を初めて見た時、これがあの図鑑に載っていたミヤマアカネか、と感激したことをまだ覚えています。
 そんなわけで、この付近では棲息しないと思っていたのですが、今回の遭遇は嬉しい誤算、大変感動しました。



 翅の先が茶色の赤トンボとしては、下の写真のノシメトンボがいますが、茶色の位置が違います。ノシメトンボは翅の先っぽ、ミヤマアカネは少し内側寄りです。このノシメトンボは三貫清水の森にもたくさん棲息しています。
 写真では同じように見えますが、飛翔している時の様子はミヤマアカネの方がゆったりとしていて気品を感じます。ノシメトンボは普段飽きるほど見ているのと、スピードが速いのでどうも気品らしいものは感じません。勿論CMの注釈のように、「個人の感想」ですが。



 ショウジョウトンボもいます。トウガラシのような真っ赤なお腹が特徴です。





 最後は、チョウトンボの乱舞です。黒いのは全部チョウトンボで、決してカラスではありません。チョウトンボは三橋公園のトンボの代表、一番数が多いようです。

 


2017/7/7