ニホンイシガメ(?)とオオミズアオ

 
 
 夏に撮影した写真のうち、チョウでないもののご紹介です。

 最初はカメ。撮影は橋の上です。
 まず何故こういう写真が撮れたかの説明ですが、なんと鴨川の右岸側(川は上流から下流を見て、右か左か決めます)の土手の上に居たのです。
 カメが自力で川から土手まで上がるはずないので、カラスかサギなど鳥に餌として持ち上げられて土手に落とされた可能性が高そうです。ネットで調べても、カラスがカメをつついているシーンがあります。カラスとしては餌にしようと思ったのが、カメが手足を引っ込めてしまったのであきらめた、というところでしょうか。他に人為的な仕業という可能性も否定はできませんが。
 ところでこのカメの種類は何というのでしょうか。今までカメがたくさんいるのは知ってましたが、種類を確認することはしませんでした。大きさは20p強。ニホンイシガメと思われるのですがどうでしょうか。似ている種類で、クサガメというのがいますので、チョウと違って私には断定はできません。ニホンイシガメに仮定とさせていただきます。ちなみに大宮公園の池にもカメがたくさんいますが、ここのはミシシッピアカミミガメという外来種が多いようです(このニホンイシガメやクサガメ、スッポンも少し居るようですが)。これは縁日などでミドリガメとして売られている種類で、買った後飼うのがめんどくさくなって、飼育放棄してしまう輩の責任と、こちらは断定してよいでしょう。
 尚、撮影の際、カメは全く動かず生死は不明でした。撮影後鴨川に投げ込んだ所おもむろに泳ぎだしたので一安心しました。


 次はガで、オオミズアオといいます。拙宅の壁にへばりついていました。10p程度の大きなガで、夜行性が多いガの中では珍しい昼行性です。薄いグリーンの装束で、チョウの負けずになかなか美しい姿です。
 私が大ファンである作家の北杜夫さんは昆虫マニアでしたが、これがオーバーに伝えられて、某ファンから珍しいチョウを捕まえたのでお届けしたい、と電話が来たそうです。これまでの経験から、一般の人が珍しいという場合は珍しい種であった試しがないので(私も同感です)、丁重に断わったそうですがその人が超義理堅い人で出版社へ届けてしまい、そこの社員が氏のところへ持ってきたそうです。開けてみるとこのガの仲間(オオミズアオではなかったですが)だったというのがエッセイにありました。確かに珍しいチョウ、と思ってしまう人もいて不思議はないと思いますが。
 面白いことにオオミズアオは成虫は口が退化していて、飲食はできないそうで、羽化してきても、命は5,6日のようです。


 
 最後は北池のコイです。これは7月に撮影したものですが、8/17現在まだいるようです。池は一時干上がりそうだったのが、8/17〜18の台風で大分水位を回復しました。尚、シャッターチャンスが無かったのですが、北池で1m程度のヤマカガシが泳いでいるのを見ました。攻撃性はないですが毒蛇ですのでご注意を。


2016/8/18 馬場一秋