ハンノキの植樹を行いました

 


 ミドリシジミの復活を目指し、食草であるハンノキの植樹を行いました。ミドリシジミは埼玉県のシンボルとして、1991年11月14日の県民の日に「県の蝶」に指定されました。
花、樹木、鳥が都道府県のシンボルになっている例は多く、ほ乳類の例も見受けられますが、昆虫を県のシンボルに指定したのは埼玉県が初めてです。以前はミドリシジミは三貫清水の森にたくさんいたのですが、その後姿が減り、私たちが確認できたのは2006年が最後です。なんとかまたその姿を見たい、というのが私たちの願いです。
 ハンノキは三貫清水の森にたくさん生えていますが、全部がすでに「老木」となっています。ミドリシジミの幼虫は若い木を好むため、復活のためには植樹が必要と判断しました。
 
作業前の確認です。



 南側の円形部に17本植えました。直物の根があるような部分には小型の重機も使いましたが、基本は手作業です。
 ハンノキは「水辺」が育ちやすく、この位置は適しているそうです。









南池周辺には8本植えました。



 20周年記念植樹の辺りにも5本植えました。

 今回植樹したハンノキは来年には葉が出てきます。そこに成虫が寄ってきて産卵してほしいのですが。育成方法をいろいろ研究し、なんとか3〜5年後には復活を目指したいと考えています。
 尚、この植樹は公益財団法人サイサン環境保全基金の助成を受けています。


 


2015/11/30 馬場一秋