赤と黒!? 三貫清水の秋の風景


 お彼岸も過ぎて本格的に秋入ったようです。三貫清水の秋の風景のご紹介です。
 最初は彼岸花に来たクロアゲハです。眼の間クロアゲハが来て、せっかくのシャッターチャンスだったので、ということで撮影しました。静止してくれなかったのでクロアゲハの翅はぼけていますが、出来上がりを見てみると彼岸花と赤い色とクロアゲハの黒い色のコントラストがうまく撮れた結構面白い写真になっていました(文字通り自画自賛ですが)。

 「赤と黒」と言えばスタンダールの小説が思い浮かびます。私も学生時代に読んだ記憶がありますが、内容は殆ど忘れました。覚えているのは何故「赤と黒」という題名にしたのか、諸説あるがよくわからないということです。
 松本清張は作品の題名を付ける天才と言われていました。確かに「点と線」とか「砂の器」とか、題名を聞いただけでも想像力が掻き立てられます。一方いい加減だったらしいのが夏目漱石で、例えば「彼岸過迄」という小説は新聞連載が彼岸過ぎ頃までの予定だったのでそう付けたと言われています。また、「それから」は、前作「三四郎」の「それから」が書かれているから「それから」としたらしいです。
 スタンダールが清張タイプなのか漱石タイプなのか。どっちなんでしょうね。判断がつきません。
 どなたかが植えているかわかりませんが、三貫清水の森の彼岸花は毎年増えているようです。そのうち高麗の巾着田みたいになるのでしょうか。球根で増える筈ですが、拙宅の庭にも思いもよらないところに彼岸花が生えているので、もしかすると花粉が飛ぶこともあるのかも知れません。真実をご存知の方は教えてください。






 他に秋のスターウラギンシジミの翅を広げたポーズの撮影も成功しました。このチョウは夏より秋の方が多くなります。ただ秋の風景というテーマとしたいのですが、撮影したのは夏型でした。秋型の撮影に成功した時点で両者を並べて報告します。他に5p以上のトノサマバッタもご紹介します。

 三貫清水の森の木の枝の緑をバックにウラギンシジミが飛翔する姿は一見の価値があります。10月から11月末まで、三貫清水の森に来たら上を見てください。

2015/9/27 馬場一秋