ナナフシほか7月の風景 


 
 7月に入ってからほとんど雨で、1日から9日までの日照時間が24分とかで、驚くべき数字でした。拙宅の植物でプランターで育てているものは根腐れでも起こしたのか、枝の一部が腐ってしまったのがありました。10日から急に晴れて30度以上、年寄は体調を気温に合わせるのが大変です。

 恒例の野遊びの会が12日にありました。そこで出会ったのがナナフシです。2006/6/30と2009/7/5のレポートのものは緑色でしたが、これは褐色でした。2013/8/9の金子さんのレポートのものも褐色でした。
 褐色か緑かは、最初から体色は決まっていて、基本的に枯草、枯葉の多い場所に生息する個体は褐色型が多く、緑の多い場所に生息する個体は緑型が多いようです。カメレオンのように周囲の色によって自分の色を変えるわけではありません。
 次の出逢いは褐色か緑か?どちらか大変楽しみです。

  


 

 アカボシゴマダラの春型がまだいました。すでに夏型も出ていてこの日も3匹見ていますが、これは春に生まれた生きた化石のような存在。翅の損傷もかなりあり、息も絶え絶えという感じで動きも鈍く、数メートル飛ぶのがやっとでした。ただ、7月の時点で春型と夏型の混在を見たのは初めてで、特筆すべきことかもしれません。来年以降の観察テーマの一つとしましょう。

 それにしてもこの外来種、ますます幅を利かせているようで何とかしないと、同じ仲間で我国固有のゴマダラチョウが駆逐されてしまうかも知れません。今年になって春からゴマダラチョウを確認していないのです。




 

 

 7/10にはキジのメスの撮影に成功しました。鎌倉街道の20周年記念植樹の近くの木材チップの上を歩いていました。ここで出逢ったのは初めてです。湿地帯の方にはよくいますが、この日は金曜日で人がいなかったせいでしょうか。他に子供と思われるのが近くに何匹かいました。

 最初はコジュケイかと思い、「やった!」と思ったのですが、顔から胸のオレンジの模様がないのでキジのメスです。三貫清水の森に生息する鳥類の豊富さを象徴する撮影であったことは間違いないですが。
  




 
この他、ニイニイゼミが7/10から鳴き始めました。また、テングチョウが昨年同様元気なのと、タマムシを目撃し捕獲に成功しました。両者とも昨年レポートしたので今年は写真なし。あしからず。


2015/7/12   馬場一秋