ミドリヒョウモン 今年もいたぞ

 



 ミドリヒョウモンがいました。2013/10/7にも報告がありますが、その時の物と比べると時期が早いせいか少し翅が綺麗です。
 この三貫清水の森で普段見ることのできるヒョウモンチョウは、ツマグロヒョウモンだけである、と何度も報告しています。そして、昨年の報告で秋になると普段は山地にいるヒョウモンチョウの仲間が平地に降りてくる、と書きました。これは昆虫少年時代、目を皿にして珍しいチョウを追いかけてきたにも拘わらず、さいたま市では初夏から盛夏にはヒョウモンチョウを採集できなかったことから、正しいとは思っています。
 しかし、確認する必要がありそうです。何故かというと、ヒョウモンチョウの仲間は年1回、晩春か初夏に発生します。そして面白いことに盛夏には夏眠といって活動を停止する期間があるのです。そして秋にまた活動を開始します(但し、ツマグロヒョウモンだけは夏眠しません)。
 ヒョウモンチョウの仲間は皆よく似ていて、じっくり静止した姿を見るか捕獲しないと種類の判定は難しいのですが、初夏の頃ツマグロヒョウモンだと思っていたのがこのミドリヒョウモンだったという可能性もあるのです。もしかするとこのミドリヒョウモンも三貫清水の森で発生し、最近まで夏眠していたものかもしれません。ネットを見ると東京都下の野川公園あたりにも結構いることが報告されていますので、来年は初夏のヒョウモンチョウに注意します。
 
 


 
 動画も撮影できました。下記をクリックすると youtube に移行します。
 ミドリヒョウモン
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2014/9/9 馬場一秋